💛諺シリーズ⑱💛 「欲に目が眩む」
●欲に目が眩む
類義語:魔が差す、欲に溺れる、欲に耽る者は目見えず、など
対義語:曇りのない瞳で見る
英訳:to be blinded by greed
<意味・由来>
欲望が強すぎて理性を失い、正常な思考・判断ができなくなること、
欲のあまり自制が効かなくなり、感情的な行動に走ること
◆◆◆◆◆
人間の欲望、といってもいろんな種類がある。
そして欲を持つことはけして悪いことではない。
ただ、自分を見失うほど欲が強くなり、エスカレートしてしまうと、そこに大きな墓穴を掘ってしまいかねない。
とくにSNS界隈を中心に、ネット上でトラブルを起こす人たちの傾向として、「承認欲求」や「自己顕示欲」が挙げられるかもしれない。
つい最近私の身近でも、「承認欲求」を肥大化させたことが原因で、いくつものSNSから退場を余儀なくされた人物が現れた。
その人物は私とDMのやり取りをしていた時、「自分は承認欲求が強いほうだ」と自己分析していた。
しかし、その欲求に自分で歯止めをかけることが難しかったようだ。
とにかく傍で見ている私がハラハラしてしまうほど、自分のプライバシーを見境なくネット上にばら撒いていた。
自分が日頃愛用しているファッションアイテム、家の外観、散歩コース、愛車の車種・ナンバープレート、別荘の外観、自分の氏名……
そう、「身バレ上等」と言わんばかりの、個人情報がギュッと詰まった写真の数々。
それらを自身のブログや他の SNSに堂々と、延々と掲載し続けていた。
そしてその人物は、気に入らない特定個人をこき下ろす投稿も、毎日のように繰り返していた。
自分のフォロワー(とくに異性)からの注目・承認を得たいがために。
しかも名誉棄損罪に問われぬよう、叩きたい相手の名前を隠しながら、それとなく臭わせるような手法を取っていた。
ちなみに、そうした彼の悪意に満ちた行動や、他者からの承認欲求をこじらせた行為に対し、「やめたほうがいい」と忠告する人は誰もいなかった。
そのため、当該人物は長年にわたり、ネット上に多数の個人情報を放置し続けてしまったのだ。
しかしそんな人物も、事の重大性に気づく時が訪れた。
彼には当時、SNS上で口説いていた(デートに誘っていた)お気に入りの女性ユーザーがいた。
そのユーザーからある日、
「承認欲求をこじらせ、ネット上に自分の個人情報をばら撒いたり、イヤミな投稿をするような判断力のない人とはお会いしたくない」
とハッキリ断られたのだ。
その瞬間、彼は自分が職を失いかねないような不味いことをしでかしたことに、やっと気づいたのだろう。
アカウントを削除し、逃亡したのである。
しかしながら、そんなことをしても後の祭り。
一度ネットに上げた画像・文章は削除しても、誰かがスクショし、保管している可能性も考慮しなくてはならない。
…………
さて、その人物が今、反省しているかどうかはわからない。
欲に目が眩み、とんでもない失態・暴走行為を働いていたことを自覚し、二度と同じ過ちを犯さぬようにしてほしい。
心からそう願う。
ましてや、私の親ほど年の離れた年輩者なのだから(年齢を知った時は心底驚いた)。
ただし、こうして日常的にSNSを利用・活用している私自身も、承認欲求や自己顕示欲をこじらせて愚かな行動を取らぬよう、注意しなければならない。
この人物(反面教師)の一連の行動に学び、自戒していきたいと思う。
最後に、「欲望」というタイトルが美しく胸に響いてくる歌をご紹介し、本日の記事の結びとしたい。
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「ささやかな欲望」
歌:山口百恵
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
編曲:馬飼野康二
本日の記事は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました m(__)m