なんちゃって家庭菜園おばさん。
わけぎの球根は皮を剥く。んだって。
こないだ出勤したら、デスクになんかお供えされてたヤツ。
犯人は営業の梅太郎(仮名)
梅太郎はいつも私のデスクに色んなものをお供えする。
(主に農産物)
梅太郎は潔癖症なのかどうなのかはわからないが
よそ様のお宅からいただいた食べ物は体が受け付けないらしい。
なので、それが私に回ってくるという流れだ。
いつもはジャガイモとか玉ねぎとか、すぐに食べられるもの
なんだけれど、今回はちょっと様子が違う。
みかんが入っている朱色のネットの中に
小さな球根がわさわさと入っていて、しかもちょっとクサい。
即座に梅太郎を呼びつけて、
「これはなんや?これ置いたのオマエか?クサいぞ!」
と、キツ目に問いただした。
(タナカは権力者に弱い事務員だが、梅太郎には強い。)
梅太郎はニヤニヤしながら
「これぇ?今時期に植えたらぁ、ネギになるらしいですよぉ!」と言う。
どうやら営業先のおばちゃんからもらったらしいけれど
梅太郎には育てる能力がないらしく、
「タナカサンならなんとかしてくれると思ってっ!」
ニヤニヤを通り越して満面の笑みでいい感じに押し付けてきた。
むー・・。まぁね?頼まれたからには引き受けるってのが
タナカのいいところだし?(知らんけど)
いや、待て待て待てよ?トマトとかピーマンが終わった後の畝に
ネギやらのお野菜を植えつければ、来年はまた同じ場所に
ナス科のお野菜植えられるんだよね?
って事に気づいた私は、渋々引き受けたような顔をして
心の中でヒャッホウ!と飛び上がり、両足の裏同士をくっつけて
バチンバチンと音を鳴らした。
とはいえ、ネギ(たぶんわけぎ)なぞ植えたこともないので
調べてみると
「球根の茶色くなった薄皮は剥きましょう」とある。
え~、いやだ。メンドクサイ。
でも私の脳内はすでにワサワサと茂ったわけぎが見える。
冬の間は薬味に困らない。ネギ焼きも作り放題、食べ放題だ。
そうして大量の球根を剥き始めたのはいいけれど・・・
いやん。クサい。うまく剥けない。
だんだんメンドウになってきた私は、いいしこ適当なところで
「ま、いっか」と、これまた適当に、畝にぎゅんと埋めてきた。
ネット情報では4日もすれば新しい芽が出るらしい。
そして20日もすれば、なんとなく食べれるくらいに育って、
それがなんと、春先まで続くらしい。わけぎ、エンドレス。
(あくまでも、「らしい」)
ちなみに、私の大好きな言葉は
「ズボラ」と「テキトウ」。
なんとなく土を掘りくりかえして、
なんとなく苗やタネや球根を植えて、
なんとな~く収穫できればそれでいい。
だって私にとっての家庭菜園は、
「天と大地とふれあえる場所」なんだから。フフフ。
(かっこよ風に言ってみた)
さてさて、家庭菜園とは言い難い小さなスペースに
わけぎは育ってくれるかしらね?
たのしみ~♪
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