餃子の日は餃子だけ。
今朝、目覚めた瞬間から餃子のお腹だった。
休日というのに早く目が覚めた。曇り空。
西側の窓を開けるとそこはジャングルで、
週末たんびに雨だ酷暑だという理由で
延ばしのばしにしていた草刈りをしなければならいなと
重い腰を上げた。
「見つめるだけで草が枯れる能力」が欲しいと思って
ネットで検索しても売ってなかった。
仕方がないので早々に取り掛かろう。
伸びて重たくなった草と、蚊との戦いを制した私。
へとへとにはなったけれど、久しぶりに大地と交信した気がした。
とても気分が良い。
そして今日のもうひとつのイベント。
「餃子作り」。わが家は餃子の日は餃子しか食べない。
なのでかなりの量を作る。
玉ねぎとニラ、キャベツをみじん切りにしていく。
サクサク、トントンという小気味の良い音。
細かくなるにつれ立ちのぼる野菜たちのかおりが好き。
野菜を切り終えたら豚ミンチと混ぜていく。
ミンチより野菜が多め、それがわが家の餃子だ。
塩コショウ、おろした生姜、お醤油にごま油を加えて
よく混ぜる。タネの完成だ。
餃子の皮はモランボンの米粉入りのやつ。
カリカリの焼き上がりとむっちりした食感がとてもよい。
包む作業も好きだ。黙々とタネを皮に包んでいく。
出来上がった餃子は早く焼いてくれと言わんばかりだ。
包み終わったらホットプレートにごま油をひいて
餃子を並べ、お湯をジョーンとまわしかける。
ジュウ!という音と同時にごま油の香ばしいかおりが
腹ペコを加速させてゆく。
フタをして待つこと数分。水蒸気が出なくなったら出来上がりのサインだ。
さぁ、フタ、オープン!
ぁぁぁ、このために今日は頑張ったのだ。
行儀よく並んだ餃子をぺりっとめくると
いい感じの焼き色。今日も満点の出来。
特製のたれにちょいちょいとつけてアチアチを頬張る。
ヤケドしそうだが、それがまたいい。
うん。今日もおいしい。
私は天才かもしれないと悦に入る瞬間だ。
(「特製のタレ」は母上が昔から作っていたわが家の味。
穀物酢とお醤油を合わせて、おろした生姜とすりごまを
好きなだけ入れて、ごま油を少し。これだけ。
手作り餃子の日は絶対にこのタレで食べます)
やっぱりお家で作ったほうが美味しいね。
たくさん食べられるね。
と、母上。最近食が細いのを心配してたけどモリモリ食べていたから
今日は「餃子の日」にしてよかったな。
また作るね。