百舌シリーズエピソード0にあたる作品。警視庁若手刑事浅見は、公安特務一課へ異動となり、新たな上司である桂田と組んで仕事をすることとなる。桂田は金回りが良く色々な筋とのつながりを持ついわくつきの人物である様だ。
浅見は桂田を疑いつつも学ぶべきところの多さに次第に尊敬の念を持つ様になる。しかしながらある事件により桂田に対する疑いを深め彼の身辺を探ってみると、彼の裏の顔が浮かび上がってくるのだった。
現代の刑事物に比べるとやや粗さがあるものの、たまにはこんな昭和の香りのするピカレスク物を味わうのも悪くない。