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📚57【私たちのままならない幸せ】は自分次第 1015


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私たちのままならない幸せ

ジェラシーくるみ(会社員コラムニスト)

主婦の友社 271頁
2024/4/20初版


図書館の昨年末最終開館日。
「手持ち無沙汰になったときに読める軽いものを」と思い、ジャケ借り。
手持ち無沙汰ってアナタ、万年休日のくせに笑わせる。


コミックかなぁ、それともコミックエッセイなのかなぁ、と思って開いてみたら「字ばっかり」だった。
でも大丈夫、軽く読めるから(失礼)。


本書は、8人の女性に取材した「普通じゃ聞けない話」「著者の解釈」から成る第1章と、著者の一人語りから成る第2章で構成されている。
暇つぶし(ごめん‼︎)に読んだとは言え、付箋を貼り付けた箇所を、サラリと引用•抜粋•要約してみる(太字は筆者)。


自分にしかできないこと、自分でなくてもできること、自分にはできないこと。この三つをふりさばくのが抜群にうまい。
見切れる往生際のよさを見習いたい。

第1章CASE3

執着心が強い私には羨ましすぎる。
できない、上手くいかない、無理だ、と必要以上に自己嫌悪に陥ってしまう。



キャパシティは、よくコップと水に例えられる。
健やかに生きるためには、容量だけではなく、自分のコップの材質を知り、耐久性を測っておく必要がある。

第1章CASE3

人様のコップを自分に当てはめないこと、逆もまた真なり。
コップの見かけに騙されないこと。



Aを選んで失敗しても、「Bを経験できなかった」というネガティブなものではないく、「Aを選んだけど間違えた」という一つの経験
やる、やらない、結果的に正解、間違い、というのはすべて同等の価値を持つものだと感じている。

第1章CASE5

目先だけの結果や人様からの評価とは別に、経験を重ねたという実績は残る。



自分が好きと思える感覚は大事にしてほしい。それは「自然体でいられる」こととは少し違う

第1章CASE5

自然体=楽って感じかな?
自然体には時に罪悪感が伴うこともあるもんね。



まず動き出しトライアンドエラーを繰り返し、自分にとって合うか合わないかを見極めていくこと。
無理だと決めつけず柔軟に考える。
人とのかかわりは楽しいことばかりではないけれど、悪いことばかりでもない。嫌いなこともいかにやり過ごせるか。

第1章CASE8

気の進まないことからは、つい理由をつけて逃げ出したくなる。
嫌なことには無理に対峙する代わりに、スルースキルを発揮すればいい。



愚痴を言うわりには動かないですよね。愚痴を言う前に調べましたか?行動に移しましたか?
まずは靴を履いて玄関を出ることからです。一歩を踏み出さないと何も見つかりませんから。

第1章CASE8

やらない、できない理由を見つけるのは簡単。
愚痴をこぼすなら、やってみてから。



人は自分の選択を肯定するようにできている。たとえそれが前向きで純度の高い納得でも、自己欺瞞でも。

第2章「こっちの水は甘いぞ」

良きにつけ悪しきにつけ、選択を肯定できないと自分が辛くなる故の自己防衛か?
人様にお勧めするときには、自覚しておかねば。


「これが正解だ」と思い込むことはできても、未来にワープしない限り、本当の正解を知ることはできない。
確かなものは「これじゃない」という見間違えようのない違和感

第2章「こっちの水は甘いぞ」

何か変、何かおかしい、何か違う、何か合わない、その感覚は大切にしておきたい。



多忙すぎるゆえ、減収になってもいいから早く帰れる会社に転職したい大企業勤務女性。
「今の会社なら産休•育休もちゃんと取れるからよかったね」と、夫(数年前に大企業からベンチャーに転職、2〜3年後に起業を考えている)。
「自分だけ自由に仕事を変えて、私は今の会社に居続ける前提なの?なんか不公平すぎない?と思っちゃった」。
政府や企業は「女性活躍社会」の実現を進めてきたが、男性の働き方を変えようとはしてこなかった。

第2章夫婦のキャリアは早い者勝ち?

インスタントに産み出された「女性が働きやすい制度や職場」って、女性に「ほら準備してやったから、もっと頑張れ」と言っているようなもの。
社会やパートナーが変わらなければ、負担は女性に偏ったまま。



幸か不幸かのジャッジと固執は、一見人生を豊かにする聡いものに見えながら、実は私たちの心の強度をじわじわと下げているのかもしれない。

おわりに

私はもう、他者からのジャッジは要らないな。




実は、取材を受けている女性たちに対して、「恵まれてるやん」「何だか鼻につくなぁ」と思いながら読み始めた。


彼女たちも著者も、私とは年齢も立場も何もかもが違う。
それに働き方も家族観も世間の目も、私のときとは大きく異なっているから。


なのに置かれている環境が違っても、取り囲む状況が違っても、感じることや悔しい想いは、驚くほど変わっていない。


様々な女性たちが生きやすい世の中は、男性だって生きやすい。
働きやすいだろうし、カップリングしやすいだろうし、子どもだって産みやすいし、育てやすいんじゃないかしら?


こういう本を手に取るのって大抵女性よね?
本当は老若男女の問題のはずなのにさ。
              (1/4)




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