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⭐️帰ってきた、救急搬送顛末記🚑❹たぶん【完】知らんけど 936
前話
私の旅行最終日の10/5(日)に右大腿骨頸基部骨折で救急搬送された母。
手術後はリハビリに勤しんでいる筈。
医師や看護師から呼び出されて訪院しだけれど母とは会えていない。
説明•同意書の控えなど病院からいただいた書類を改めて読み直し整理。
相変わらず紙書類の多いこと多いこと‼︎
10/17(木)、平愛梨ちゃん似の相談員より電話。
次週退院で調整に入っているらしい。
手術前に「手すりを持って立っていられるくらい」の回復を望んだ私に対して、「(急性期病院なので)それは無理だけど、車椅子に移って自走できる程度には」と回答。
退院調整ということはこれが可能だということですよね⁇
主治医から加重許可は未だ下りておらず、ベッド上で起き上がるのも全介助。
加重測定はするけれど……らしい。
そんなん車椅子に移れないやん。
自走なんて無理やん。
言うてたことと違うやん。
平愛梨相談員に噛みついても仕方がない。
カルデラな私がめまいを起こすのはご免だ。
10/22(火)、ホーム長とケアマネが介助方法の確認のため病院に行ってくださった。
短期記憶が保たない母は、彼女らを見てもキョトン、すっかり忘れていた。
外面が良いので疎通は良好。
ふ〜ん、肉親は会えないのに施設職員は会えるんだ。
どちらが感染リスクが高いと思う?
別に会いたくないけどね。
右脚に体重がかけられないならと、介助用車椅子(アームが跳ね上げられるもの、介助者が押しやすい形状のもの)購入を打診される。
私に連絡する前に「中古なら2〜3万円」「退院に間に合わなければ貸与可」を確認済み。
本当にね、このホームは痒いところに手が届く。
信頼と感謝しかない。
この時点では自然排尿ではなくバルン留置。
抜去しても排尿できなければ、ホームに戻ってからの泌尿器科受診は家族対応(私⁇)。
近隣に泌尿器科の訪問医はいないの?
おしっこの神様、何とか母におしっこをさせてください。
丁度1時間遅れで平愛梨相談員から電話。
何だこの時差は?
若くて可愛いから良いけどさ(オヤジの心境)。
既にホームから連絡もらったことは黙っておく。
ホーム長•看護師•PT•相談員で介助方法を確認(うん、知ってる)。
10/20(日)に1/3のみ加重許可。
2時間は座位保持可能。
食事も自力で摂れる。
もし主治医の許可が下りれば、10/27(日)退院予定。
ううむ、この連絡、主治医の許可が下りてからで良くないか?
それにしてもバルンのことは話題に出ない。
結局「実は先程ホームから連絡をいただいたときに伺いましたが」とこちらから訊いてしまう。
明朝(10/23)、抜去予定とのこと。
早く言ってよね。
退院後の整形外科フォロー受診は、家族対応でこの病院に通うことになる。
ううむ、またしても私⁇
10/23(水)、主治医の許可が下り正式に10/27(日)退院が決定。
バルンを抜去し排尿を確認済み、と平愛梨相談員から連絡をいただく。
当日のスケジュールと介護タクシー手配を依頼。
日曜退院って嫌がられないの?
医事課職員がお休みの病院が多く、会計ができないイメージ。
介護施設側も、日曜日は勤務職員が少なく受け入れを避けたがるイメージ。
私が仕事をしていたときは、「退院は平日の日中」がデフォルトだった。
まぁいいか。
退院前日の10/26(土)は亡父の命日。
期日前投票に行くついでにグループホームへの手土産(本当はダメよ〜)とお花(父へのお供え&母の退院祝いの意味で)を買う。
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10/27(日)、ずっと雨予報が出ていたけれど全然心配していなかった。
だって私は嵐を呼ばない女なので。
ほらっ‼︎
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夏日の予報。
バスの中は、夏服と分厚いセーター姿が混在。
トムジェリバスかわゆす。
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降車してから果てしない階段を上る。
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精算を済ませ病棟で母と対面。
「誰か判る?」と訊くと「○○ちゃんでしょ?」、覚えられていた。
看護師に加重のことやフォロー受診のことを質問。
床に足を付けてもいいこと、車椅子への移乗も可能だけどお尻がかなり上がりにくいこと、ゆっくりであれば加重しても構わないことを、PTに確認してもらう。
大事なことなのに訊かないと教えてくれないのね。
「あ、正座は避けてください」この情報は要らなくない?
しかも「日曜日で先生がお休みなので……」と言い訳。
日曜退院を指示したのは病院でしょ?
呆れるわ(イラついちゃダメ。めまいが起きるからね)。
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致し方なくお手洗いのオブジェを撮る
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実は前々から気になっていた
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介護タクシーでグループホームに向かう。
「昨日は何の日だったか分かる?」
「ん?母の日?」
「勝手に母の日を増やさないでくれる?
母の日は要らないから」
「そう?そしたら何の日かなぁ?」
「お父さんの命日」
「え、お父さんって私の彼のこと?」
そうだよ、そうなんだけど笑っちゃう。
「いいお天気やねぇ」
「私のお陰よ」
「何で?」
「ずっと雨予報だったの。
私ね晴れ女なの、感謝してね」
「ありがとう」
「感謝の気持ちは形で表して。
鰻を食べなさいとか旅行に行っておいでとかコンサートチケット代をくれるとか」
「そんなこと簡単に約束するわけにはいかないわ」
ドライバーさんから「仲が良いんですね、面白かったです」と言われ、間髪入れずに「仲良くないです。
私は母のことが大嫌いなので」。
ドライバーさんは冗談か謙遜と思われたのか「またまたぁ」と笑っていらしたけれど。
母はグループホームを忘れていた。
それでも職員と和やかに会話。
外面が良くて助かる。
既に入院していたことは忘れている。
もちろん骨折したことも痛かったことも。
こんなときの認知症は決して悪くない。
随分経ってから、ワタル(友人間でのニックネーム、妹)と由美(仮名、長女)が到着。
母は、ワタルのことも由美のことも覚えていた。
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母とは接点ゼロ希望の由美はひとりで何処かへ消えて行った。
ワタルと私はいつもの鰻屋さんへ。
「今日の焼き具合いはいかがでしたか?」と訊かれるほどの常連に昇格。
続いてスタバで喋り倒す。
鰻を食べた直後なのに、2人でスイーツを3つ。
いいのいいの、今日はチートデイ。
父の命日だったし、母の退院祝いだし、私は朝っぱらからよく頑張ったんだから。
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ワタルよ、うつ病の私に頼らずたまには君がイニシアチブをとってくれたまえ。
「私は何時に行ったらいい?」じゃなくて「私が病院に迎えに行くからご心配なく」とかさ。 (10/28)
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