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植物のおもしろ英語名 2
植物のちょっとユニークな英語の、時々他の言葉の名前をご紹介する連載。今回は、ちょっと強烈な意味を持つ植物の名前からはじめたいと思います。
※過去の記事
サンセベリア
Mother-in-law's tongue
姑の舌。
剣のような長い葉がお姑さんの毒舌を思わせるから、だそうです。
なお、この説明が書かれていたキューガーデン(王立植物園)のサイトでは、この説明に続けて葉の模様は美しいマーブル状だ、とフォローしています。
さすが、植物学の殿堂、お姑さんへの配慮も万全です。
Its sword-like long leaves were thought to be a fitting representation of the stereotypical sharp tongue of a mother-in-law.
But to appease any offended mother-in-laws, the succulent is also very beautiful with marbled leaf patterns.
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コンニャク
devil's tongue, voodoo lily, dragon plant, elephant yam, konnyku, leopard arum, snake palm, umbrella arum
悪魔の舌、呪いのユリ、龍の植物、象のイモ、コンニャク、ヒョウのアルム(アルム=サトイモ科の多年草の総称)、蛇のヤシ、傘のアルム
花びらから巨大な舌が出ているような姿から、悪魔の舌(devil's tongue)。他にも動物の名前や、あまり歓迎できない名前がつけられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1679233027833-OQY8cGCqoi.jpg)
蛇足ですが、コンニャクの説明をした英語サイトには、日本人の食べ物として紹介されている記述が目につきました。
下記のサイトでは、オンラインで買える日本のスナックベスト54の、29位にコンニャクジャーキーがランクイン。
コンニャクジャーキ?
ゼリーじゃなくて?
他のランクインも含めて、これが日本を代表するスナックなんだなあ、と、妙に感心してしまいました。
ハエトリソウ
venus flytrap
ビーナスのハエ取り器。ビーナスはローマ神話の愛と美の女神。
ちなみに学名はDionaea muscipula。
Dionaeaはローマ神話の狩と貞操の女神ダイアナ。muscipulaはネズミ捕り。
なぜわざわざ美しい女神の名を?と思わなくもないネーミングです。
美女は怖い‥のでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1679233027505-ehYT2swIfA.jpg?width=1200)
アジアンタム
Maidenhair fern
乙女の毛のシダ。黒い根茎が髪の毛をほうふつとさせるから。
なんと、アジアンタムは黒髪の乙女でした!
The nonscientific name "Maidenhair" is said to come from the black roots growing from the rootstock, supposedly suggesting hair.
Adiantum(アジアンタム)は、ギリシア語のa(無)とdianotos(濡れる)の合成語で「濡れない」を意味し、葉が水をはじくことにちなみます。
ですので、アジアンタムは根元に水をあげましょう。
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