読書道No.0001「ソウル・オブ・マネー」⑩第10章 コミュニケーションで新しいお金を生み出す
(1)お金が失われた日(P.252~258)
1987年某日、この年に私は生まれた。のは今はどうでもよくて、、、
株式市場暴落の日、後にブラックマンデーと言われるできごとについて、そして著者自身が「所有資産の大暴落は自身の人生に何の影響もない」と体験したことが書かれていました。
そこからの数週間は「心と魂がゼロポイントに戻った」と表現し、会話の中心にはお互いの助けや協力できる可能性があったそうです。
生まれたてのベビーだった私には知る由もない出来事ではありますが、2011年の東日本大震災のことを思い出す内容でした。
私は、当時まだ保育園に通っていた娘と帰宅手段を失った同僚を車に乗せ、帰路につきました。
娘は園バスの中で、年長者のお兄ちゃんお姉ちゃんを励ましながら、お迎えを待っていました。(たくましい)
帰宅途中に食料調達のために寄ったコンビニでは、まだ寒さ厳しいなかに軽装・子連れという私にコートを差し出してくれる淑女に出会いました。
スーパーに務める同級生と物々交換したり、ガソリンスタンドの情報を疎遠だった同級生から聞きつけたり、警備業務で早朝から深夜まで駆け回る母の仕事場にけんちん汁とおにぎりを差し入れしたり、見知らぬ女性のお手伝いをしたりもしました。助け合って分け合ってみんなで乗り越えようと、必死だったように思います。
なのに、今はどうだろうか…あの時の感覚と同じようには生活できているとは思えません。もらいすぎた野菜も面倒な時には腐らせてしまうこともあります。分け合えば十分にある…分かっているのに、私というやつは危機的状況でなければ”めんどくさい”で済ませる怠け者になるのです。
なるべく「ちょうどいい」を目指した買い物や生活を送るように変えていっています。
多く貰ったものは近所を練り歩いて配りまくります。
買いすぎたお野菜も上手く加工し、ご近所を隅から隅まで声掛けに回ります。そうやって、少しずつでも生活を変えていけたらいいなと思うのです。
(2)ブッシュさんよ…(P.258~265)
ブラックマンデーから数週間後、当時の大統領ブッシュ氏の演説により「お金を使って経済をサポートせよ」というシグナルが送られました。
それによって、協力と共生していた生活が元の状態に戻ってしまったのです。お金を使うことは悪ではありませんし、必要もあると認識しています。
しかし、人の支え合いたい心を利用したやり方には疑問を感じました。
本質的な支え合いと、お金を使った魂の表現、そのバランスが取れた世を体験しても、その貴重さを忘れてしまうものなんだなと感じました。
半面、そういった機会さえあれば、人はその状態にいとも簡単にシフトできるのだなと嬉しさを覚えました。
(3)名言(P.266)
章の締めに
「あなたの生きる”人生”は、
あなたが残す”遺産”である。」
と書かれていました。
この言葉が重く感じました。時に、人生の浮き沈みの重石になってくれるような気がします。今”遺産”を生きているのか~と思えばこそ、一つ一つに想いをのせて、夢に向かって進もうと思えました。
他の感想
第9章の感想はコチラ▼
第11章の感想はコチラ▼