初めてのホームページ感覚で茶の湯にトライ。日本文化のDIY、始めてみませんか?
「我々の究極の目標は、日本文化の民主化である」和樂web編集長セバスチャン高木はこう続けた「日本文化のDIY運動をスタートする」。
アマチュアのトライ&エラーが、新たなムーブメントを生む
この記事を書いている鳩は「茶の湯」の知識ゼロです。私、和樂webに関わるまで、茶道を習わないと抹茶を点ててはいけないと思い込んでいました。道具だって何をそろえたらいいかわからないし。知らず知らずのうちに「茶の湯」は、その道(茶道)をたしなんでいる人たちのみが楽しめるもの、踏み入れてはならない「高尚な文化」だと決めつけていたのです。
編集長の言う「日本文化の民主化」とは、かんたんに言うと、誰もが自由に日本文化を楽しみトライ&エラーして、そこから新たなムーブメントが生まれるような状態のことです。言い換えると、初めてホームページをつくったときのように、私のようなアマチュアが「茶の湯」を楽しんでみる。そこから新しい楽しみ方やイノベーションが生まれる。そんな運動です。
「初めてのホームページ」感覚で「初めての茶の湯」にトライしてみた
試しに、Scrapbox(和樂webが最近どハマりしているサービスです。詳しくは過去記事)を使ってこんな記録をつけ始めました。
題して「鳩の茶真日記」です。(写真日記とかけています)
イメージだけでさらっと公開してみますね。
リモートワーク推奨の中、家のなかで何かできることはないかなーと、茶の湯にトライすることをひらめきました。茶の湯の知識ゼロの鳩が、まずは https://intojapanwaraku.com/tea/1960/ に書かれた「お茶の点て方」だけを読んで、自服にチャレンジ。一応なぜするのか?最低限何が必要かを書き並べてみました。
まずくじけそうになったのが「茶筅(ちゃせん)」です。
全部そろえるのはハードル高かったので、とりあえず和樂オリジナルの「野点セット」を借りました。
道具を入手したところで、いよいよチャレンジです。
おすすめを聞いて、40g1400円の抹茶を入手。家に帰ります。
では......点ててみます。
というわけで、初回チャレンジ完です。
おそらく茶道をされている方が読んだら「いやいやいやいや」「違うわ!!」と突っ込みどころ満載のはず。でも試してみたら「だからあの道具が必要なのか」「だからこういう動きをするのか」と納得できたし、なぜか失敗も楽しいんですよね。htmlを書くのに苦戦しながら、やっと自分のホームページが完成したあの頃を思い出します。
世の中に溢れている「こうあるべき」に最初からたよらず、まずは自分の立てた仮説に基づきながら「こうかな?」と試してみる。勉強して失敗して、既存のルールと答え合わせしながら、マイルールを少しずつ構築していく。必要をかんじたとき人から習うのもよい手段でしょう。その先にきっと、自分なりの茶の湯の楽しみ方がみつかるんだと思います。こうしたひとりひとりのチャレンジアクションが「日本文化のDIY」の第一歩なのかも。
※もうちょっとまとまったら、上のキャプチャは整理して和樂webの記事にして公開しようと思います。読みづらくてすみません。
ものづくりムーブメントの日本文化バージョンを、みんなで楽しみたい!
「Webの担当になってから、ずっとひっかかってたことがわかった。WebとDIYはすごく相性がいい」
今回のDIY運動について、編集長が提言し始めたのには理由があります。インターネットとものづくりは究極の大衆文化で、そして日本文化もそうあるべきものだから。編集長は、こないだの会議でこんなことも言ってました。
「和樂webに足りないのは、オーディエンスの人生に積極的に関わっていくような〈実体験〉だ。和樂webにない実体験の情報は、各々のDIYから生まれると思う。しかもDIYの強みは、最強のアマチュアであること。我々編集部は最強のアマチュア軍団として、実体験に基づく日本文化のDIYを発信していこう」
それでさっきのような日記を書いてみたのです。
DIYの世界と出会うことで、より豊かで意味深い人生が手に入る。それは大げさなことではありません。インターネットのおかげで、誰でもゼロからものづくりができるし、できたものを気軽に発表したり売れる。そういう経験をすでにしたことのある人も多い。そんな時代だからこそ個人の力が社会を変えるイノベーションにつながり「発明の民主化」につながるんじゃないでしょうか。
メイカーズムーブメントの日本文化バージョンが「日本文化の民主化運動」で、さっきの「茶の湯」チャレンジのようなDIYがその具体的な運動例。日本文化DIYムーブメントに火をつけるべく、和樂web編集部みんなで、あれやこれやとチャレンジしていきます!
参考書籍:『Made by Hand ―ポンコツDIYで自分を取り戻す』
この記事が参加している募集
和樂を応援してくださる方の投げ銭お待ちしております。