トライアスロン挑戦への道⑩やらかしてしまった。筋筋膜性腰痛症。
悲劇が起こったのは出張先のイベント会場。
そのイベントは2日間開催され、自分は商品を展示する立場として、朝10時から16時までほぼ休みなくブースの中に立ち、ブースに来るお客様に商品説明をしていた。まともな昼休みもなく、昼食はこのようなイベントの際の定番となっているウィダーを1つ胃に流し込んだだけだった。
1日目の終わりには銭湯でゆっくりと身体をほぐした。お陰で疲れはそんなに溜まっていないように感じたし、夜もぐっすりと寝ることができた。
そして運命の2日目。1日目と同じように仕事をこなし、蛍の光が流れ始めたあたりから荷物の片付けを始めた。ブースで展開していた商品サンプルや販促備品、パンフレットや紹介資料を段ボールにしまおうとしゃがみ込んだ時の事だった。
腰に激痛が走った。ここが震源地ですというのが身体の全ての神経を通じて脳に伝達したのだろう、左の腰の奥深いところに強力な電気が流れたような感覚があった。
「ギックリ腰だ」
瞬間的に察した。そこから立ち上がることができなくなり、深呼吸を何度もしながらやっとブースのテーブルに手を着いた。
「やらかしてしまった」
そう直感した。
なんとか荷物を片付け、腰を引きづりながら(という表現はないけど、今の自分にはそれ以上の表現が見当たらない)電車に乗り、食べようと思っていた名古屋駅地下飲食店外ひつまぶし「備長」に思いを馳せながら、少しでも早く家に帰るべく速攻で新幹線自由席車両に乗り込み、やっと席に座った。
しかし座っても痛い、立っていても痛い。疲れ果てていたので車内では寝ていたのだがそれでも痛みだけは常に発生していた。生地獄だと思った。
翌朝、仕事を急遽休んで行った整体で「筋筋膜性腰痛症」と診断された。これがには急性と慢性があり、前者をギックリ腰という。自分の場合はトライアスロンのトレーニングで、おそらくロードバイクで腰に負荷をかけすぎたのだろう。その状態で2日間立ち仕事をした結果、腰痛を発症してしまったのだと思う。
起こってしまったことは仕方ない、とにかく完治に向けて安静を保つしかないと自分に言い聞かせながら、心の中では1日でも早くトレーニングしたいという焦り、こうなる前に手を打っておくべきだったという後悔が募るばかりだった。
週末、少し安静化したので軽く泳ぎに行こうかとも思ったのだけど、大切なのは今日泳ぐことではない、大会当日を万全な状態で迎えることだと我に帰り、この週末は休養とすることにした。
思い返したら、11月からトレーニングを重ねてきて、年末年始以外に完全な休息日というのを作ってこなかったことに気がついた。となれば、今日1日はメンタルをポジティブにするためにもしっかり休んで、その時間を大切にしようと決めた。そして今日のTodoリストを作ったのであった。

まずはしばらくできていなかった部屋の掃除。これを午前中に行った。仕事や出張でなかなか丁寧に掃除できていなかったので、隅々まで綺麗にした。
その後は昼食を作り、午後は小学校の頃から続けている習字の作品作成に取り掛かった。これは日本習字といういわゆる書道教室に年会費を払って、毎月送られてくる中国の歴史上の有名な書家の作品を真似して書く「臨書」を行うものだ(絵画における「模写」と同じだと捉えてくれると分かりやすい)。

作品に取り掛かった後は溜めていたnoteを書く時間に。出張記やワイン資格取得日記を書いているのでそのアウトプットもかかさずに行う。
夕方になったらスーパーへ買い出しに。最近なぜかSNSで魚を捌く動画が頻出するようになり、見ているうちにやりたくなったのである。スーパーで買ったのはこちら。

金目鯛、これで約1,000円くらい。これを捌いていく。
魚を捌くのは初めて?か2回目?やったような記憶もあるんだけど曖昧なのでほぼ初めてということにしよう。動画を見ながら捌いていく。そして出来上がったのがこちら。

汚いですね。表面もでこぼこだし、骨のところに身が残りすぎていてもったいない。上達目指して頑張っていこうと思う。

捌いた金目鯛はソテーにして美味しく頂きました。
そして夜はワイン資格取得のために勉強で買ったイタリアの赤ワインを嗜む。

消化が落ち着いたところで風呂にゆっくり入る。普段は避けているけど、今日は少しウイスキーを飲む。

風呂では村上春樹の「海辺のカフカ」を読む。最後に読んだのは6年前、久しぶりに読み直そうと思う。
風呂上がりはストレッチ。ピラティスのインストラクター資格を持っている知人からいくつかストレッチ動画を送ってもらった。下記参照。
処方してもらった鎮痛剤も使いつつ、徐々に回復していきたい。
という訳で今週末はノートレーニング。ただの一人間のなんてことない週末をつらつらと書いただけ。
しかしこの休息日が来週以降のプラスになる事を願う。そしてそのためにしっかり身体を休めて、身体をほぐしていきたい。
「前向きなやらかし」
この言葉が今の自分を支えるマントラ(唱え文句)だ。