カウンセリングと診察の記録(2/27)
今日はカウンセリングからです。
仕事の話がメインです。
これからのことが漠然と不安なんですが、仕事のことやこれからのことが、なんとなく前向きな感じに捉えられそうかなと思います。
『どうでした?』
「結構、落ち着いて過ごせてました。あまり遠出はできなかったんですけど、図書館に行ったりとかは結構できました。」
『それはよかったです!3日に1回とか?』
「そうですね。」
『図書館ではどんなことを?』
「ここ最近、仕事のこととかこれからのことを考えることが多くて、自分がどうしたいのかよく分からず…それで、不安になったり焦りを感じることが多かったです。」
『そうなんですね。まぁ落ち着いて過ごせてるからこそ、これからのことを考えるようになったのかな。仕事のことは?どう?』
「やっぱり今の部署にはもう戻れないなとは思ってるんですけど、自分が仕事に戻るって想像はまだ出来ないです。」
『そうなんですね。まだ、今の部署に戻れるには戻れるようなんですか?』
「所属の部署は、まだ変わってないので、元の部署にも戻れるんですけど…」
『なにも言わなきゃ元の部署だけど、それは嫌だなってことですね。ちゃんと意思がありますね。』
『ほかの部署で行きたいところとかは?』
「やりたいことが分からなくて…まだ、現実的に具体的に、自分が働く想像ってのはできないです。」
『こういう休職の原則というか基本は、もとの職場にもどるってのが基本です。部署は違うところでね。』
『やっぱり転職って、新しい場所だったり転職活動自体もものすごくエネルギーの要ることだと思うんですね。』
『休職の間でものの見た方も変わって、復帰したらうまく行く方もいますし、やっぱりって転職する方もいます。』
『自分を大事にとか、頑張らなくてもいいとかを練習が必要だと思うんです。それをするには、もとの勝手知る職場でのほうがやりやすいのかなぁと…もちろん職場に行くのも嫌な感じであれば転職していいと思います。』
『なにかしてみたいこととかあるんですか?』
「自分がなにかしたいか思いつかなくて…」
『したかったこととか?』
「中学生のときは、デザイン系にすすみたいと思ってました。絵を描くのが好きで…」
『なるほど!じゃあデザイン系とかいいかもしれないですね。競合かもしれないけど…』
「ただ、いまの自分は、デザインを仕事にしたいとまでは思えなくて。最近は、絵を描いてもデッサンとかスケッチだったり…趣味としての距離感がいいと思ってます。」
『そうなんですね。大事な趣味のひとつで』
「高校生のとき、JICAって海外青年協力隊のひとが話をしにきていて、その頃からなんとなく国際系に行きたいと思ってました。」
「大学も国際系志望で、ただ大学受験は失敗して、国際系ってのもそこで諦めたんですけど…」
「就活のときに、自衛官を志したんですけど、それも国際系に、国際平和に携われるってのが自分のなかで魅力だったんだと、いまには思います。」
『そうなんですね。それは、いまはどうです?』
「そうですね…たぶんそういう職業って、自己を犠牲にしてってところがつよいと思うんです。きっと、わたしはまた、自分を犠牲にしてしまうと思うので…合わないのかなって思います。」
「あと、やっぱり英語喋れなくて…」
『現地だと語学必須かもしれないですけど、国内のスタッフとかだとそうじゃないんじゃないですか?』
「国連関係とかJICAとかだと、要項見たことがあるんですけど、国内スタッフでも結構基準が厳しくて…英字新聞レベルとか」
『それは結構厳しいですね』
「でも、NPOとかNGO団体とかだとまた違うかもしれません。」
『いいですね、そういうの調べてみる気力はありそうですか?』
「そうですね、ちょっと調べてみます。」
『〜〜さんの場合、戻れる職場もあって転職も考えられるので、選択肢があると思います。焦りを余裕に変えられるといいですね。』
『でも、いいですね。すごく冷静に考えられてるし、カウンセリングで、今後の話をこんなに具体的にしたのって今日がはじめてですね。』
「そうですね」
「最近、自分でもちょっと変わったと思うことがあって…ドラマとか映画とか見るものを選ぶときに、前までは恋人の好きな女優さんとかが出てるやつも、動揺しないでみられるようにならなきゃ慣れてかなきゃって思ってたんです。けど、最近、この女優さんが出てるから見るのやめようとか自然に思うようになりました。」
『それはいいですね!自分で選べてる』
「自分が不安定になるのを避けられてます」
『それはやっぱり、いままでの〜〜さんの努力があるからです。変わったなって気付いて、それはちゃっと褒めてあげたいですね。』
「ただ最近、睡眠がうまくとれなくて、それが原因なのか倒れたりもして…」
『そうなんですね、気持ちが落ち着いているのとは裏腹に、体調面がうまく行かない感じですね。』
「あと、悪夢なんですけど、見るのが、その過去の被害の関係で…それをどうしたらいいものか…」
『悪夢を見なくするって特効薬みたいなものは、心理にはないんです。睡眠が安定して取れるようになれば変わるかもしれませんが、それは分からないので…それより、嫌な思いはしてしまうんだけど、起きたときに、"今は安全だ"って確認するのがいいと思います。』
『嫌な出来事を体験して、傷付いて、夢に見てしまうのは当然といえば当然ですから。』
『焦らずいきましょう。』
以下、主治医の先生の診察です。
『どうでした?』
「気分は落ち着いて過ごせていました。ただ、睡眠が全然とれなくて…エスゾピクロン飲んでも1時間半から2時間は寝つくのにかかりますし、途中で目が覚めることも多かったです。」
『2錠飲んだ日もありました?』
「ありました、2錠飲んでも結局そのあとしばらく寝られない時間がありました。」
『そうですか。とりあえず毎日2錠飲めるように出しておきましょう。』
「あと、睡眠不足が原因なのか倒れてしまった日がありました。」
『どんな感じでした?』
「視界が白くなって、耳も聞こえづらく、冷や汗と吐き気とかがしました。」
『立ってられない感じですかね。どこかで休んで?』
「座って30分くらいしたら、立てるようになったので、それで帰りました。」
『自分で対処できた感じですね。ドキドキしました?』
「ドキドキはあまり気にならなかったです。」
『立ちくらみのひどい感じかな』
『睡眠取れないとね、自律神経が乱れるから、そのせいだと思いますよ。』
また来週、診察とカウンセリングです。