母は私にブスと言わない(16)視線!オモニ!!
私がファーストフード店で
アルバイトをしていた時の話である。
ある女性の親子が窓際の席で
食事をしながら楽しそうに会話していた。
娘さんは大学生くらい、ショートカットでスポーツの練習着のような服を着ていた。これから練習に行くのであろうか。
しばらく時間が経つと娘さんが立ち上がった。そして娘さんは元気良く、我々スタッフたちのいるカウンターに向かって、
「ごちそうさまでしたー!」
と言うと、外に飛び出して行った。
私は「なんていい子なんだろう…」と感動した。
更に私が驚いたのは、お店に一人残されたお母さんが、飛び出して行った娘さんの姿が見えなくなるまで、娘さんに優しい視線を向け続けていたことだ。
私「なんていいお母さんなんだ(涙)…!」
私は、素敵過ぎるお母さんと娘さんの姿に胸を打たれた。「琴線に触れる」とはこのことだろうか。
私の母も、いつもあんな風に私を見守ってくれているのかもしれない。当時、借金の返済のことばかり考えていた私のすさんだ心に、穏やかな風が吹いた。
美しい親子の話に、私の借金の話を持ち出してしまい申し訳なく思うのと同時に、私に忘れられない光景を見せてくださった(厳密には勤務中に勝手に見ていた)お母さんと娘さんに深く感謝である。
続く。
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タイトルの『視線!オモニ!!』
オモニ(어머니)は、日本語で【お母さん】です🤍😊
最後まで読んでくださりありがとうございます🙏🏻✨
チョンマルカムサハムニダ!素敵な夜を〜🫶🏻