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ローマは一日にして成らず〜古代ローマから学ぶ繁栄する組織とは〜①

学生の頃にローマ帝国が好きになり、ヨーロッパを一周した半澤光希です。

日本の歴史も世界の歴史も大好きですが、学生時代に熱中していたのが、塩野七生さんの「ローマ人の物語」です。


ローマ人たちがどのように生きたのかを生き生きと描かれていて夢中になったのを覚えています。

ローマと話とともに大好きだったのが、都市国家、ヴェネツィア共和国を描いた「海の都の物語」です。

あの時代において、都市国家として生き残りをかけるための戦略や商売人としてヴェネツィア人の生き方が本当に学びになります。

激動の時代を生きた、ローマ人やヴェネツィア人からたくさんのこと学んでいきたいです。

ローマ人

古代の共和政ローマからローマ帝国まで永きにわたって繁栄したローマ人はさぞかし、優秀なのかと思いきや、塩野さんは下記のように書かれています。

 知力では、ギリシャ人に劣り、
 体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、
 技術力では、エトルリア人に劣り、
 経済力では、カルタゴ人に劣る
 それが我らローマ人である。

(中略)
古代のローマ人が後世に残した真の遺産とは、広大な帝国でもなく、二千年たってもまだ立っている遺跡でもなく、宗教が異なろうと人種や肌の色が違おうと同化してしまった、彼らの開放性ではなかったか。
 それなのにわれわれ現代人は、あれからに千年がたっていながら、宗教的には非寛容であり、統治能力よりも経済理念に拘泥し、他民族や他人種を排斥しつづけるのをやめようともしない。「ローマは遙かなり」といわれるのも、時間的な問題だけではないのである。

なんと、知力や体力、技術力や経済力で周辺の民族に劣っていたというのです。

これを初めて読んだときにはびっくりしました。


ローマ人の強み


そんなローマ人の強みは『寛容さ』
違いを認めて受け入れて、自分たちより優れていることは学ぶ力と言うこともできると思います。

これは現代においても本当に大事なことですね。

歴史から学べることは本当に多いです。
国がどのように繁栄して、どのように衰退していったのか。

つづく。

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