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普通にご飯を買おうとするだけで110番通報される職業。

1、食事休憩

 記事を書きだす前に一つ注意書きです!

 全体的に愚痴っぽい記事に仕上がってしまいましたので、ご了承ください!


 12時を超えると、コンビニや飲食店等は混雑します。


 そのため、

「平日のお昼ご飯は12~13時あたりを避ける」

なんて人も多いと思います。


 実際私もシフト制なので、平日休みはとても多いため、このように考えることは多いです。


 と言うことは、言い換えると、社会的に12~13時くらいは仕事途中の社会人の食事休憩時間との認識が定着していると言うことかと思います。


 つまり、お昼休み食事を買いに行ったり、食べに出ることが社会として当たり前に受け入れられていると言うことです。


 そんな日本で、もし貴方がお昼を買いにコンビニやスーパーに行くだけで110番通報されたら、貴方はどう思いますか?


 恐らく

「ご飯を食べるなってこと?」

「私は機械じゃないんだからご飯くらい食べさせてくれ」


 人によっては

「人権侵害だ!」

とさえ思うかもしれません。


 しかし、そんな職業が実際に存在するんです。



2、食事を買いに行くだけで110番通報される職業

 それは警察です。

 お昼時にお店の中で警察官がお昼を買いに来ている姿を見たことのある人はかなり少ないと思います。


 その理由が、

【110番で通報されるから】

です。


 それこそ、先程多くの人が感じたであろう

「お昼を食べるなってことか?」

「警察だって機械じゃないんだから」

と言うことですし、多くの警察官はそのように口に出して言っています。


 警察と言うだけで、普通に食事を買うと110番通報されるって変だと思いませんか?



3、110番通報する市民の言い分

 ここで110番通報してくる市民の言い分を見てみましょう!

 何とも自分本位な偏った正義感からの通報ですので。


<「制服での買い物がダメ」>

 「制服姿の警察官が食事を買っています!」

と言ってきます。


 これは言い換えると、

「会社員がスーツ姿で食事を買っています」

と言っているのと大差ありません。


 もしスーツではなく制服姿がダメだと言うなら、配送業者、郵便、介護施設、工場、建築業者等々も仕事着のまま買い物をしてはいけないと言うことですよね?


 しかし、それらの職業の人達がお昼を買っていても苦情は出ません。

 何故警察官だけがダメなんでしょうね?

 いまいち違いがわかりません。


<「その間に事件が入ったらどうする」>

 「買い物途中に緊急の事件が入ったらどうするんだ!」

と言う理由を述べる人も多くいます。


 ハッキリと言いますがそれは逆です。

 110番で苦情を言われなければ、キチンと装備をしたまま買い物に行けるので、緊急の通報をその場で聞けます。


 しかし、110番で苦情を出されるから、買い物に行くとき装備を外し、厳重な金庫等に仕舞い着替えて買い物に行かなければならないんです。


 当然装備を外しているので、買い物中は緊急通報が聞けません。


 つまり、110番で苦情を出されるから緊急な事件に対応できなくなっているんですね。



 現職では絶対に言えないので、敢えて私は言ってしまいますが、

「そもそも110番で苦情を言うな」

と言うことです。


 緊急の事件の対応が出来なくなると言うなら尚更です。


 110番通報そのものが緊急の事件専用の回線です。

 つまり、苦情なんかのために使って良い回線ではありません。


 そんな通報をしている市民がいるせいで110番が繋がるまでに時間が掛かり、命を失う可能性が高まる者が増えると言うことです。


 誤解を恐れず言うなら、緊急の事件を心配して苦情を出している市民こそが一番邪魔をしているわけです。



4、制服での買い物をしても良い規定制定

 数年前になりますが、制服姿で買い物をしていると苦情なんて目的のために110番を使われてしまうことを問題視し、対策を講じました。

 

 それが、制服姿でも買い物をして良いとする規定の制定です。

 色々と条件は設定されていますが、要は制服姿の警察官も買い物をして良いと規定を作ることで、苦情なんて理由で110番回線を使わないようにしてもらうわけですね。


 ちなみに、その規定が出来る前はそもそも制服姿で買い物をしてはいけないとする規定は存在していません。


 つまり、制服姿で買い物をすること自体、何の問題もなかったわけです。

 それを「条件付で買い物オッケー」とすることで、逆に制限された感じです。


 ちなみに、苦情・相談専門回線は#9110番です。

 キチンと専用回線はありますので、正義感を持つなら、その程度の知識は持っておくべきです。


「正義なき力は暴力だが、力なき正義は無力」

なんて言葉もあるくらいですが、私は

「知識なき正義は暴力」

と言いたいです。



5、交番の食事事情

 苦情が来るのはあくまでも制服姿の警察官の時なので、要は交番の警察官が主ですので、ここからは交番とします。


 普通の会社員と違い、交番は最低24時間拘束勤務です。


 普通に食事出来る会社員が9時間拘束ですから、約3倍の拘束時間ですね。

 しかも、夜にもなると荒れた現場も入りやすくなりますので、体が資本です。


 そんな状態ですから、苦情が入るからといって食事を摂らないわけにはいきません。

 食事しないと空腹で仕事になりません。


 では、交番での食事はどうしているのかを見ていきましょう!

<弁当持参>

 世帯を持っている警察官だと一食分だけですが弁当を持って来ている人が結構います。


 しかし、24時間拘束なので、一食分だけでは足りませんし、衛生上も2食以上持参の弁当と言うわけにはいきません。


 そのため、持参した弁当だけで食事を済ませる警察官はほぼいません。


<買い物に行く>

 苦情の部分でも少し言いましたが、装備を外して、上っ張りを着て買い物に行くこともあります。


 年配の警察官だと装備を外さず、上っ張りだけ着て、拳銃が丸見えの状態で買い物に行ってしまう人もいますが・・・


「何でご飯を買いに行くだけで、こんな面倒なことしなきゃいけねぇんだよ」

とグチグチ言いながら。


<出前>

 色々と言ってきましたが、結局これが基本になりますね。

 交番や警察署には、出前リストが束になって置いてあります。

 そのため、近所の飲食店は警察御用達が多いです。


 もしこれから飲食店を開業したいと考えている人がいたら、開業場所の候補としていかがですか?


 ちなみに、今でこそ行列店で出前を一切やっていない飲食店でも、交番にだけは出前をすると言うお店もあります。


 お客の少ない開業当初からずっと常連で注文し続けていた等の理由からですね。



 あと、ラーメン等の汁物麺類はタブーとされています。

 理由としては、途中で事件が入ると伸びてしまうからです。

 しかし、若い警察官はチャレンジするんですね!


 私は5回ほどチャレンジしましたが、事件が入らず食べられたのは1回だけでした。


 他4回は全て事件が入り、汁を全部吸ってしまった伸び伸びのラーメン?になってしまいました。

 それでも食べますけどね!


<仕出し弁当>

 これも多いですが、交番よりは警察署の方が多いです。

 総菜屋さんが作っている配達弁当ですね。


 今でこそ全国的に見掛けますが、元々は東京都足立区のシャッター商店街が発祥だったと記憶しています。


 それはともかく、仕出し弁当は安くて、おかずの品数も多くバランスが良いのが特徴です。

 私のところでは「サンパチ弁当」と呼んでいました。

 380円の弁当と言う意味です。


 ちなみに、警察の留置場等のご飯を【臭い飯】と言いますが、今はこの仕出し弁当が主流です。

 つまり、留置場では警察官と同じ食事が出されます。



6、最後に

 いかがでしたか?

 確かに警察はゆっくり食事を摂ることは難しい仕事です。


 休憩時間や仮眠だって確保が難しい時も多く、24時間で休憩・食事なしで動き続けることもあります。


 だからこそ、確保できた時はゆっくりと食事を摂りたいんですね。


 食事を買いに行くだけ緊急専用回線で苦情を出されるって、異常自体だと思いませんか?

 そんな仕事がこの日本にまだ存在するんですね。

 貴方はこの現状どう思いますか?


「警察官だから仕方がない」

と、考えることを放棄せず、労働環境として、人としてどうですか?



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