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東海自然歩道_13|奈良から山の辺の道で大神神社へ

今回は9月2日に歩いた
東海自然歩道の13回目について🌱

前回はこの日の1週間前に
笠置から奈良まで歩きました

奈良県に入って2回目ですが
柳生街道に続き今回も有名な道の
一部を歩くことができました🙌

■これまでの軌跡

赤線:今回のルート|緑線:完歩済

※詳細地図は目次最後の今回のルートで🗺

山の辺の道とは

前週、奈良市内を散策してた際
新薬師寺の近くで山の辺の道という
案内を見つけて気になってました

山の辺の道は山辺の道など
いろいろな表記があるようですが
今回は標識の表記に統一します


たぶん関西のハイカーの中では
超が付くくらい有名な道やと思うけど
個人的には聞いたことある程度😓

その後、入江泰吉さんの写真見て
いつか歩けたらいいなと感じた道
そんな想いからまさか1週間後に
歩くことになるとは思わず…

前回の柳生街道と同じく
事前情報なしで歩いてしまったので
復習と再訪する時の予習も兼ねて
先に書いておきます📖

山の辺の道は、日本現存最古の道で、日本書紀や古事記にも記載があることから、古墳時代の初期、4世紀の崇神すじん天皇の時代には既に整備されていたと考えられる。奈良盆地の南東にある三輪山の麓から東北部の春日山の麓まで、盆地の東端、春日断層崖下を山々の裾を縫うように南北に走る。

Wikipedia

最古という響きがたまりません😁

Wikipediaの内容やと正式なルートは
三輪山(桜井)から春日山(奈良)ですが
一般的な山の辺の道ハイキングコース
天理の石上神宮から桜井の大神神社らしい

歩く・なら(画像がリンク)

奈良県のウォーキングポータルサイトでも
紹介されてるのは天理〜桜井のみなので
奈良まで通じてることを知らない人も
いるんやないかと思ってしまう🤣

特に奈良から天理までの道については
長い歳月で風化が進んでしまっていて
道筋の詳細は不明だそうで…
ハイキングコースとして天理以南より
整備が行き届いてないそうです💦


今回はあくまでも東海自然歩道歩きの
ついでに山の辺の道も歩いた感じですが
意図せず天理以北の道も歩けてました

山の辺の道沿いは終始
名所旧跡が連続で見所が多すぎ🤗
今回は行程の都合でほとんどをパス

多すぎる名所旧跡の詳細は
再訪して散策した時に書くとして
この記事では歩いてて気になった
名所や景色だけをかいつまんで
書いてみようと思います

…と書いてみたけど
かいつまみきれず結局長いです💦

東海自然歩道を歩く《13》

前置きが長くなりましたが
恒例のモーニングは奈良市内の
町家を改装したおしゃれな店で☕️
興味ある方はこちらの記事もどうぞ🌱

店から前回歩き終えた場所まで
緩やかな上り坂をおよそ1km

今回はここから白毫寺びゃくごうじ方面へ

白毫寺から円照寺

歩き始めは東海自然歩道単独で
山の辺の道は途中から合流でした

この写真の手前で
犬の散歩中のお婆ちゃんと遭遇し
なんか知らんけど癒された😆

白毫寺付近は山裾まで
住宅地が広がっているので
開放感がない道を抜ける

白毫寺の案内が円照寺になり
いつの間にか通り過ぎてたと知る💦
今回は特に社寺が多いので
いつの間にかパターンも多く
気付いても門前参拝にさせてもらった🙏

奈良市街を一望できる場所
向かいの山は生駒山系⛰

この付近標高170mほどやったけど
今回の行程では最高標高という…
いつも以上に平坦な道のりでした🌱

夏は雑草が元気です🤣

自然歩道に入って約2km
この付近で山の辺の道と合流
(これもいつの間にかでした😓)

この看板で気付いた😆自然歩道が脇役に…

鹿野園ろくやおん町の八阪神社
神社より地名の読み方が気になる

釈迦が「鹿の多く住むところ」で悟りを開いたとされる仏教聖地「鹿野苑(サルナート)」にちなんで、 大仏開眼の時に来日したインド僧である菩提僊那ぼだいせんなが名付けたことに由来すると言われています。

鹿野園の由来

柳生街道沿いの忍辱山にんにくせん誓多林せたりん
同じような由来みたいです

古い家と栗の木
行き止まりかと焦った💦

東海自然歩道は公道なんですね
そらそうやけど再認識♪

フェンスと植込みの間が道

フェンスの手前に標識あるので
手前かと思ったら団地の駐車場で
こっちか💦となった場所

住宅地を抜けると一気に開放的
田んぼ沿いの道からは市街地と
生駒山系が見えて気持ちよかった🌱

白山比咩しらやまひめ神社

石川県の白山比咩神社に鎮座する白山権現の信仰によるもので、祭神は全国に点在する白山神社と同様、菊理比咩命きくりひめのみこと

白山という文字を見て現地で石川県?
と思ったんは間違いやなかった🤗

ここで山の辺の道とは別れ
自然歩道は退屈な車道歩きに突入

東海自然歩道から見る参道

円照寺えんしょうじは三島由紀夫の小説「豊饒ほうじょうの海」に登場する月修寺のモデルとなった寺院ですが、非公開寺院のため拝観はできない。

Wikipedia

弘仁寺から石上神宮

交通量多い道から田舎道へ

のどかな場所にある床屋

家の庭先、駐車場前を抜ける
あってるか不安になる道を抜ける

弘仁寺こうにんじ

久々に山道を登った先の寺で
夏は緑に覆われてますが
春は桜が咲くらしい🌸

一般的な山の辺の道の起点とされる
石上いそのかみ神宮の文字が出てきた🙌
けどそこに至るまでに最大の難所が💦

白川ダム

いつの間にか天理市に入り
鏡のような水面に空と雲が映り込む
思いがけない絶景に癒される🤗

天理市は天理教本部があることから合併による市制施行の際に名付けられ、現在日本で市名に宗教団体の名称が使われている唯一の市。

Wikipedia
名阪国道の下を潜る

細かい地名分からんかったけど
道路名聞いたらあの辺かって思える♪
地図好きのあるあるかも🗺

竹林の中、涼しいがヤブ蚊多め😖

林を抜けると天理市の中心部で
天理教特有の建物が見えました

写真中央付近にある大屋根が
おやさとやかたと言われる建物の一部

おやさとやかたは、天理教の教祖(おやさま)である中山みきが呟いた「八町四方は、神のやかたと成るのやで」を戦後になって具現化した構想。八町(およそ872m)で教会本部の四方を取り囲み、完成すれば全長3.5kmの巨大建築で現在も未完成。

天理のサグラダファミリアみたい😆
完成見てみたいけど未定らしい

左奥から来て右奥へ…

市街地の近くで今回唯一の藪漕ぎ
短いけど結構深い藪でした

石垣の上に佇む豊日とよひ神社
御祭神は菅原道真すがわらのみちざね

石上いそのかみ 布留ふるの高橋 高高たかだか
いもが待つらむ けにける

(意味)
石上の布留の高橋のように、心も高高と爪先立つ思いで妻が待っているだろう夜は更けてしまったことだ。ああ愛しい妻よ…

万葉集  巻十二-二九九七

ただの橋かと思ったら
まさか万葉集に詠まれた橋だとは…

石上神宮

日本書紀に記された神宮は
伊勢神宮と石上神宮のみで記述によれば
石上神宮は日本最古設立の神社だそうです

石上神宮崇神すじん天皇7年(紀元前91年創建)
伊勢神宮内宮垂仁すいにん天皇26年(紀元前4年創建)
伊勢神宮外宮雄略ゆうりゃく天皇22年(478年創建)

紀元前って久々に聞いたわ🤣
さすが奈良、歴史が違う…
ここからそう感じる瞬間が増える

ここは境内で参拝しました🙏

環濠集落と古墳

石上神宮から先は快適な道で
標識はもちろん休憩所やトイレが
一定間隔に設置されてました

次のトイレまでの距離が
案内されてるのがすごい🙌

境内を描いた絵図(現地の看板)

内山永久寺は、大和国(現在の奈良県)でも有数の大寺院であったが、|廃仏毀釈《はいぶつきしゃく》の被害により明治時代初期に廃寺となった。

柿の木に挟まれて久々の山道
天理観光農園

こんなとこに観光農園が…
石窯ピッツァの文字も見えて
気になるが泣く泣くスルー😢

田んぼの奥の森が夜都岐やとぎ神社で
茅葺の神社建築が珍しいそうですが
ここも鳥居前で🙏

神社から集落へ続く道
乙木町集落を抜ける

山の辺の道沿いの街並みが
雰囲気いいなと思ってたら
建設物の建築や樹木の伐採などに
市長の許可が必要となる
風致ふうち地区に指定されてました🌱

竹之内町にある環濠(ため池)

ルートから少し外れるが
聞きなれない言葉が気になり寄り道

竹之内環濠かんごう集落
奈良盆地には集落の周囲に濠を巡らす環濠集落が多くみられます。一般に室町時代に出現したもので、戦国の動乱の中、外敵から集落を守るために築かれたと考えられています。

現地の看板
まっすぐ続く道

標高は低いが遮るものないので
見晴らしも最高な道

写真左から金剛葛城山系の山々
金剛山、葛城山、二上山は分かりやすい
中央から右へは生駒山系が連なる

2年前はあそこ縦走してたなと
懐かしく感じながら先を急ぐ💨

萱生かよう環濠集落

再び集落に入りため池があり
ここも環濠集落の一つらしい

西山塚古墳(古墳時代後期)

ただこの環濠は対岸にある
古墳の周濠を利用したものだそう

Google 航空写真(○が古墳)

上空から見たら集落に隣接する
古墳の濠が集落の濠を兼ねてて
古墳自体が城壁のようにもなってる

いろんな時代の遺構が見れて
面白い場所でした🙌

いつの間にか長岳寺を過ぎた後
標識に見覚えのある天皇の名前が…
崇神天皇陵が近くにありました

天皇陵近くの道

完全に山にしか見えない
写真右の緑地が崇神天皇陵🤣

行燈山あんどんやま古墳(崇神天皇陵)

古墳長さ242m、高さ31mで
日本で16番目に大きい古墳でした
こういうの教科書で見たことあるけど
実際に見たら大きさが実感できる🤗

この南には長さ300mの古墳もあり
こう連続すると古墳あることが
普通になってくるから怖い😓

展望台があったので…

奥に金剛山と葛城山を望み
奈良盆地に大和三山が見える
大和三山:天香久山あまのかぐやま畝傍うねび山、耳成みみなし
右端の緑地が渋谷向山古墳

三輪山の裾を辿り大神神社へ

古墳群を抜けると再び田園風景になり
綺麗な形の山が見えてくる

三輪山を望む道

大神おおみわ神社は三輪みわ山を神体山と扱っていて
山を神体として信仰の対象とするため
本殿がない形態だそうです
神体は見えたが大神神社はまだ遠い💦
(実際にはここから4km先でした)

大神神社摂社 桧原ひばら神社

桧原神社倭姫命やまとひめのみこと天照大神あまてらすおおみかみ(内宮の御祭神)を磯堅城しかたき神籬ひもろぎを立てて磯城しき厳橿いつかしの本にはじめて宮中の外に祀った「倭笠縫邑かさぬいむら」の地であると伝えられ、元伊勢の始まりの地

『日本書紀』垂仁天皇段

桧原神社は入江泰吉写真美術館で見た
なんか惹かれた写真が撮られた場所

入江泰吉氏 1973年撮影

歩きたいと思ったきっかけなので
場所はどこなんやろうと気になるも
日没時間が迫ってきてて
散策する余裕なく😓

大神神社へは桧原神社手前から
三輪山の裾を辿っていたようです
(あとで地図見て知りました)

大神神社摂社 狭井さい神社
狭井神社から続く道

大神神社に到着🤗
実はここだけはずっと前から
気になり来たかった場所でした

神々しい✨

本当なら市街地にある大鳥居から
参道歩いて参拝して三輪山にも
登ってみたかったけど
それは再訪時の楽しみにします🙏

三輪山は神体のため入山のためには
社務所で許可得て、入山料が必要で
登下山の時間制限、飲食、植物の採取
写真撮影も一切禁止されてるという
自分の目で確かめるしかない場所🤗

訪問したら文字だけで表現せなあかんけど
うまく伝えれるか今から不安😓

三輪山平等寺

聖徳太子が開基と伝承される、かつて大御輪寺、浄願寺と共に大神神社の神宮寺(神仏習合思想に基づき、神社に附属して建てられた仏教寺院)だった。

山裾の道から出ると
金屋の集落に入る

海石榴市つばいち

ここ金屋のあたりは古代の市場海石榴市があったところです。三輪、石上を経て奈良への山の辺の道、初瀬はせへの初瀬街道、飛鳥方面への磐余いわれの道、大阪からの竹ノ内街道などがここに集まり、また大阪難波からの舟の便もあり大いに賑わいました。

現地の看板

山の辺の道の南の起点といわれる
海石榴市にたどり着きました🙌

ただ忘れかけてるけど
本来の目的は東海自然歩道🤣

長谷寺方面へ向かい
自然歩道歩きはここまで🙌

その後、駅へ向かう途中で
素麺の工場を見かけましたが
三輪素麺の三輪ってここやったんやと
最後に思いがけない発見でした😆

18時ちょうどに駅に到着🤗
日が短くなったなと実感

その後、レトロ銭湯に立ち寄り
さっぱりして帰路につきました♨️

今回のルート

赤線:今回のルート|緑線:完歩済

■東海自然歩道の軌跡(13回目まで)
・全長1697.2km|282.6km完歩|16.65%

ルート詳細(YAMAP軌跡)|●▲:立寄地

石上神宮まで(奈良→天理)
石上神宮から(天理→桜井)

今回のルートは高低差は少ないが
市街地近くの山裾道なので分岐が多く
逸れないようにと確認が増えました😓
また名所旧跡が無数に点在するため
パスか立ち寄りかの選定が難しかった😖

石上神宮と大神神社のみは
境内で参拝をしてみましたが
それでもやり残した感がある💦

今回は自然歩道が目的やったので
次回は山の辺の道を満喫するために
のんびり歩いてみようと思います🌱

高低差(YAMAP)|赤字:立寄地

・時間:約9時間10分、・距離:28.3km
・登り:659m、・下り:679m
cafe ZUCCU→白毫寺→八阪神社→白山比咩神社→円照寺→弘仁寺→白川ダム→豊日神社→布留の高橋石上神社山之内永久寺跡→夜都岐神社→竹之内環濠集落→萱生環濠集落→行燈山古墳→渋谷向山古墳→桧原神社→狭井神社→大神神社→平等寺→海石榴市大和朝倉駅|太字:立寄地

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かぼちゃかべ
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