芸術鑑賞|モダン建築の京都
9月25日から京都市京セラ美術館で開催中の
モダン建築の京都を鑑賞してきました
東京遷都にともなって一度は衰退した京都は、明治時代以降の近代化のなかで、復興を遂げ、教育や先端技術、文化復興や観光など、様々な分野でめざましい発展をみせます。そうした先進性を象徴するように、京都という年には様々な名建築が生まれました。そして幸運なことに、これまで震災や戦災による被害がほとんどなかったことから、明治から大正、昭和にかけて建てられた洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築など、いわゆる「モダン建築」が、今も数多く現存します。京都は建築を巡りながら日本の近代化の過程を肌で感じることができる大変興味深い都市なのです。(はじめに の冒頭部分抜粋)
京都は学生の頃からよく行ってた街で
建築を勉強してるってのもあるので
人よりは建築見てると思ってたけど
この展覧会を鑑賞して
知らない建築が多いことを実感しました
京都は古都のイメージが強く
神社仏閣が多い街ではあるけど
昔からの都という土地柄
惹きつけるものも多くあったんやろな
でなければ明治、大正、昭和の時代に
こんなモダンな建物を建てないはず・・
展示されてた建物はどれも魅力的で
この目で見てみたいって思ったけど
非公開にされてる建物が多かったのが
ちょっと残念に感じました
また、展覧会の展示品は模型や家具以外
撮影も禁止されてたので
見終わった後に迷わず図録を購入
公開されてる建物は機会を見つけて
鑑賞しに行って、無理そうな建物は
図録で見て、想像をめぐらせようと思います😁
作品の一部
第四回内国勧業博覧会と平安神宮の模型
勧業博覧会は1895(明治28)年に開催され
それに合わせて平安神宮が創建されたそうです
モダン建築が多く残る三条通りの模型
中でも目をひくのは東京駅と同じ辰野金吾氏設計の
日本銀行京都支店(現:京都文化博物館別館)写真右
赤煉瓦の外壁を白い花崗岩の帯で飾るのは辰野式というそうです
京都京セラ美術館
会場になっている美術館もモダン建築
展示品は撮影禁止やったので本物を撮りました😁
大礼記念京都美術館(現:京都京セラ美術館)
竣工:1933(昭和8)年
原案:前田健二郎
施工:清水組(現:清水建設)
改修:2019年(令和元)年
改修案:青木淳・西澤徹夫設計共同体
増築改修:松村組
外観の特徴としては煉瓦造の洋風な建物の上に
正面の千鳥破風や飾金具など
和風の意匠が組み合わさっているところ
こういうのを帝冠様式というそうです
千鳥破風部分のアップ
窓周りの装飾も細かい・・✨
改修前の美術館
現在は地下1階のガラス張り部分がエントランスですが
改修前(下写真)は1階部分がエントランスでした
こちらの写真は2008年の小雪舞う2月に撮影
天気が違うのでちょっと暗い印象になってます
改修前の入口を入ると広間と階段があり
その上部にはステンドグラスの天井があります
階段の下を進むと中央ホールに出ます
ここの天井や照明の感じがお気に入り😆
蛍光灯を縦にした斬新な照明(2008年撮影)
地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅照明にも似てる
モダンな感じが良かったんですが・・
改修により照明が付け替えられてたのが
ちょっと残念でした😖
綺麗な感じになったけど
なんかちょっと寂しい感じ・・
他にも見所があったようですが
展覧会の鑑賞に思いの外時間がかかり
建物の見学は次回へ持越し👍
モダン建築の京都は12月26日まで開催中なので
興味のある方は美術館の建物探訪と一緒に
鑑賞してみてください😁✨