温茶 本

現役看護師、現在は手術室勤務。仕事のこと、子育てのこと、購入品のことを徒然と。いつかどこかしらでコラムを書けたらいいなとはじめてみました。

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現役看護師、現在は手術室勤務。仕事のこと、子育てのこと、購入品のことを徒然と。いつかどこかしらでコラムを書けたらいいなとはじめてみました。

最近の記事

【看護師という仕事】ケアマネージャーの資格

ケアマネージャーの資格取得には、お金も時間もめちゃくちゃかかった。 試験は三回目でやっとパス。その後の研修も、コロナ延期や妊娠・出産で3年ほどかかって修了。 手術室勤務では、実地で学べることも少なく、モチベーションを保つのも一苦労だった。 にもかかわらず、この資格を取りたかったのには理由がある。 それは、わたしにとってケアマネジャー=ヒーローであるからだ。 今は亡き祖父のことを一生懸命考えてくれたのも、介護で疲れ果てた母を助けてくれたのも、仕事熱心なケアマネージャー

    • 【子育て】ちがうちがう期に入りました。

      2才まで日読みのチビ。 魔のイヤイヤ期にビクビクしていたら、我が家は「ちあうちあう期」に突入しているよう。 「ちあう」→「違う」 薄々感じてたけど、最近になってより激しさを増してきている印象がある。 型はめパズルがはめられないにはじまり、フォークでバナナを刺したら2個ついてきた、トミカを三つ持ちたいのに落ちてしまう、指にご飯粒がついた、ばあばの家へ行きたくなっちゃった(朝の登園中)、赤い靴が履きたくなっちゃった(出かける寸前)、お気に入りのショベルカーがない(ばあばのうちに

      • 【子育て】祖母の残したもの

        チビは天然パーマ。 一度散髪して以降、くりんくりんの栗色癖毛が目立つようになった。 天然パーマは、わたしの家系である。彼の髪色とくるくるは、祖母(母の母)から来ていると思われる。 女手ひとつで母と叔父を育てあげ、つっけんどんだけど優しくて、ビールが好物で料理上手な祖母が大好きだった。 わたしが結婚する前に亡くなってしまったので、チビとの対面は果たせずじまい。 男の子が好きな彼女のことだから、チビに意地でも自分の証を残しておきたかったのかもしれない。 祖母の遺伝子が着実に

        • 【子育て】散歩の収穫

          スーパーの帰り道、散歩がてら近くの消防署を横切った。チビは、救急車や消防車が好きなのだ。 ちょうど訓練中だったらしい。消防士さんが数人で、壊れた車からマネキンを救い出そうとあれこれしている。 遠目から興味深くそれを眺めていたら、その中の一人が手招きしているのに気づいた。誘われるまま、近づいていくと、消防車がたくさんある車庫まで案内してくれるではないか。 その上、「ご自由にどうぞ」と運転席まで開けてくれる。 消防車の扉が開いた途端、「おおおおお!」とチビは大興奮(怖くて乗

          【子育て】働き方を考えすぎるほど考える

          結婚が無理そうだと自活の道を模索して、一念発起。 看護師になったからには、ずっと仕事を続けるつもりだった。 しかし、人生何が起こるかわからない。現在は、結婚して、子供を産んで母となっている。 育休が明けてからも、当然フルタイムで復帰するつもりであったし、それが可能な環境に恵まれた。 順風満帆かと思いきや、そう簡単にことが運ぶわけにもいかないようで…。 働き方を考えなければならない日がジリジリ迫ってきている。 その原因は夜勤である。 現在勤めている病院は、夜勤をやらないと正

          【子育て】働き方を考えすぎるほど考える

          【子育て】快適な目覚め

          老いていく一方の自分を尻目に、出来ることがどんどん増えてくる息子。 この世に生まれて2年も経ってないぴちぴちくんである。 ぐっすり眠っている姿はもちろん好きだけど、息子が朝目覚める姿も好きだ。 伸びをぐーんとして、パッと目を開け、フル充電完了!というスッキリとした面持ちを見ると、羨ましい気持ちでいっぱいになる。起き抜けの一言は大抵「まんま!」。朝から元気なことだ。 ハイチェアーにちょこんと座り、寝癖のボサボサ頭で、朝ごはんを食べている息子を見てると、支度に追われながらも、

          【子育て】快適な目覚め

          【看護師という仕事】年度末の憂い

          今年度で3人辞めてしまう。 新人さんは4人来たけれど、残留しているのは4人中2人。相変わらず、職場は人手不足が続いている。 3月に入り、いよいよカウントダウン(辞めるまであと何日!)が始まったせいか、職場を後にするスタッフからは、辞める人特有のウキウキ感が垣間見える。 反面、自分の気持ちは沈んでいく。 もちろん育休復帰して半年程経った今も、このまま仕事を続けたいという気持ちに嘘はない。 しかし、職場を後にしていく人の背中は軽やかに見え、ついつい羨ましくなってしまうのだ。

          【看護師という仕事】年度末の憂い

          【看護師という仕事】病棟勤務

          病棟勤務時の方が、患者さんと付き合いが長くなるので、自然と気安い仲になりやすい(逆もしかり)。 夜勤の巡視からナースステーションに帰ってくると、ポケットがみかんやら飴やらチョコレートやらでパンパンになることもしばしばだった。 「お疲れ様、頑張ってね」とベッドに伏せる患者さんからの差し入れである。 慢性期にある患者さんは、入退院を繰り返しがちだ。寒くなってきたり、暑くなってきたりすると、調子を崩した常連さんがやってくる。 緊急入院のためストレッチャーで運ばれてきた患者さん

          【看護師という仕事】病棟勤務

          【子育て】息子のおしゃべり

          一歳半を過ぎて大分言葉が増えてきた。 新生児の頃は、一方通行だった言葉のやりとりも、今ではコロコロキャッチボール程度はできるように。 それに比例して少しばかり、育児が楽になってきた気がする。 最近は、あか、あお、きいろと色が分かるようになった。色が分かるようになったきっかけは、保育園の連絡帳に書いてあった。 お散歩中、赤い葉っぱを見つけた息子に、保育士さんが「○○くんの靴とおんなじだね。あかだね」と教えたところ、とても喜んで何度も「あか!あか!」と言い出したようだ。 きっ

          【子育て】息子のおしゃべり

          【看護師という仕事】キャリア?年齢?上下関係が複雑。

          わたしは、看護師歴と年齢が比例していない。ストレートで看護師になっていれば、今や20年近くのベテランだろう。 10年ほど前、社会人枠で専門学校を受験した。最近はその応募数も倍以上に増えているとの噂を聞いた。 社会人経験看護師増加により、上下関係がより一層複雑になっている気がする。そして、上下関係が複雑化すると不思議な現象が起きるのだ。 自分の場合…。 職場での年齢は、上から数えた方が早い。 看護師歴は中堅といったところ。 病棟から異動のため、手術室勤務歴は浅い。 ずっと

          【看護師という仕事】キャリア?年齢?上下関係が複雑。

          【看護師という仕事】学生時代の思い出

          大学卒業してから、3年ほど会社員として勤め、自活の道を模索した結果、看護師となった。 看護学校に通い始めたのは20代後半。結構な決心のもと入学したので、「勉学邁進!群れなくてよろし!」と私はイキリたっていた。その姿を見て、母親はかなり心配してたらしい。 しかし、そんな心配をよそに、久しぶりの学生生活を思う存分満喫した。 休み時間に教室でグミパーティー(大量のグミに顎が外れるかと思った)をしたり、寮生の部屋に集まって震えながらホラー映画を見たり、昼休みにホットプレートを持

          【看護師という仕事】学生時代の思い出

          【看護師という仕事】手術室勤務のメリット

          病棟勤務3年→手術室勤務6年目。 異動後も、今の病院を辞めずに看護師を続けられているのは、それなりの訳があると思う。 もちろんベースに仕事を続けていきたいという意志があってこそなのだが、病棟と比較して手術室はお母さん看護師にとって働きやすい条件が揃っている気がする。 その主な理由は以下の3つだ。 ①人数が多い。 苦手なスタッフがいても一緒に仕事をする確率が低い。若手、古参、既卒、異動、独身、新婚、離婚、クィア、父親、母親とさまざまな境遇の人がいるので理解者がいたり、他

          【看護師という仕事】手術室勤務のメリット

          【看護師という仕事】呼吸療法認定士という資格

          資格が好きである。 というか、わかりやすい肩書きが好き。内容はどうであれ履歴書に書けるし、説明が簡単だから。 そろばんを習っていたから →珠算3級 弓道をやっていたから →弓道初段 自活の道を模索した結果 →看護師 一言説明すれば、ほとんどの人から納得される。 呼吸療法認定士の資格取得に至ったのは、同期らが真面目で看護に熱かった影響が大きい。 あとは、転職時、呼吸療法認定士を持ってると言えば、印象付けられるかなというあわよくばな考え。 さらにだが、患者さんと約束でも

          【看護師という仕事】呼吸療法認定士という資格

          【看護師という仕事】仕事に対する向き合い方のベースになったこと

          看護学校卒業後、準職員として、一年ほど他病院に研修に行っていた。 すぐに働くのが怖くて、その選択をした。我ながらかなり後ろ向きである。結果、とても良い経験になったのだが(そして2度と経験したくない1年にもなった)。 研修は前半期と後半期に分かれていた。 前半期はひたすら問題解決型学習。来る日も来る日もグループでの話し合い。指導員がファシリテーターとなり、話し合いを見ているため、不用意なことはできず、もちろん不参加は言語道断。めちゃくちゃストレスだった。短気な私は、大声を

          【看護師という仕事】仕事に対する向き合い方のベースになったこと

          【購入品】塩川いづみ シロクマ 甘えんぼ(ほぼ日手帳day free)

          大学生時代からずっと手帳をつけている。 看護師になってから、ほぼ日手帳デビューをした。写真やシール、レシートを挟んでみたり、徐々に分厚くなる手帳に満足感を覚えていた。まめに日記もつけていた。 しかし、母になってからはそんな時間あるはずもなく、空白ページが埋められないことに苦痛を感じ、デイフリーに移行。 日にちがないため、毎日埋めなければというプレッシャーから解放される。すると俄然書く気がみなぎる不思議である。 また、毎年新しいカバーが出るのも、楽しみのひとつ。 一昨年

          【購入品】塩川いづみ シロクマ 甘えんぼ(ほぼ日手帳day free)

          【看護師という仕事】労働の対価

          働くのが少し嫌になってきたとき、思い出す言葉がある。 「皆が嫌がる仕事だから、労働対価が支払われる。だから、仕事が面白くないのは当たり前」 にべもない言葉だけど、真理だとも思う。 重い病気の人をつきっきりで看病したり、寝たきりの人の食事や排泄援助をしたり、血が流れるような処置の介助をしたり…。両手をあげてやりたい仕事ではないだろう。 長年彼氏ができず、こりゃ本格的に自活の道を模索せねばと悩んだ結果、私はこの職業を選ぶこととなった。つまりは、打算である(血迷ってヒヨコ鑑

          【看護師という仕事】労働の対価