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茶埜子尋子
2024年7月19日 19:02
星になるぼくはここから0になるぽうっと光った魂はやさしい強さで昇ってくせらせらせらせら美しく歌う野原には幾千の蛍たちが集まってぼくへ光を託してゆく響きわたる循環の音眠たくなるような高い音呼ばれた少女は呼ばれた方へだれも触れない星のもとへ美しいまま夜の谷間へ茶埜子尋子
2024年7月16日 19:45
雨雲を引きちぎって地肌をさらけ出して裂け目からきらきらやさしい光に包まれたら大切ななにかがきゅっと摘まれたみたいにわたしのトキメキを探し当ててしまう白いもやで覆われた世界はどこか遠くのしあわせを見つめてるだれにも追われたくなくてひっそりと生きつづけている砂のように軽い足どりで目の前に現れないでわたしのトキメキに手を差し伸べたらきっ
2024年7月15日 19:07
すきま風を拾っては洗濯して生きるのに必死な蝉を見てた後どのくらい生きるのだろうかぼくみたいな生き物と同じにしてごめん解は見つからないのにそよ風を束ねてきみにあげたいそこらじゅうのひかりの欠片は檸檬ソーダの氷にすればなかなかいい気持ち手に届くから悲しくて見ているだけじゃどんな形かも分からない受け入れるしかないのなら受け入れてしまおう
2024年7月14日 21:04
小さな星を満たしているたいせつなものを見失わないように永遠と呼んでいいのはきみとぼくの間の触れられない艶めきだけ透明ななにかがぼくのこめかみで爆ぜたら一目散に駆けてきて地球の粒を舌に置いてあげるからくたびれるほど美しく輝くひかりへばりついた膜を貫いて飴玉のように転がして溶かしてあげたい最後のほうで砕いてあげたいぼくのことを