見出し画像

トキメキの詩




雨雲を引きちぎって

地肌をさらけ出して

裂け目から

きらきら

やさしい光に包まれたら

大切ななにかが

きゅっと摘まれたみたいに

わたしのトキメキを

探し当ててしまう

白いもやで覆われた世界は

どこか遠くのしあわせを見つめてる

だれにも追われたくなくて

ひっそりと生きつづけている

砂のように軽い足どりで

目の前に現れないで

わたしのトキメキに

手を差し伸べたら

きっとまた

壊れてしまう

裂け目から

きらきら

やさしい光に包まれて

大切ななにかは

宝石になる



茶埜子尋子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?