#ボドゲの話をしよう。「ドミニオン」
#ボドゲの話をしよう 。
どうも、死に急ぐ生命の果実です。
実質第一回目ということで。
「始まりにあたって」の記事でも少し触れましたが、このシリーズでは、ボードゲームの「仕組みから楽しさを感じさせるメカニズム」を言語化していこうと思っています。
最終的には、このゲームを知らない人が興味を持ってくれて、遊んでみたいなと思ってくれれば嬉しいです。
さて、本日紹介するのは「ドミニオン」というタイトルです。
ざっくり以下のような内容でお話していきたいと思います。
ドミニオンの概要
説明は公式サイトとwikipediaから。
また、紹介記事としてボードゲームのお店「すごろくや」さんの紹介のリンクをぺたり。
なるほどわからん。
ボードゲーム……特に海外のものは、世界観やテーマがふわっとしたものが多いですね。
そんなアンニュイな感じも魅力のひとつなのですが。
それに変わって国内産はすぐにキャラクターや版権を乗せたがる……
ともあれ、筆者なりに魅力を伝えるべく解説していきたいと思います。
ゲームの仕組み
まず、ゲーム仕組みと目的・勝利条件とそれに向かう手法を解説します。
なお、細かいところはざっくりと省略していきますので、詳細を把握している人は「説明漏れが多い!」と思うかもしれませんが、目をつぶっていただけると幸いです。
デッキビルド系というジャンル
ドミニオンはデッキビルド系というジャンルの始祖にあたります。
しれっと「デッキビルド系」という言葉が登場しましたが、これはこれでざっくりと説明しますね。
トレーディングカードゲーム(以下トレカ)はご存じでしょうか。このあたりは曖昧でも大丈夫です。遊戯王とかポケモンとかああいうやつと思っていただければ。
でもトレカって怖いんでしょ?
ナンジャモがン万円だったり、目が合ったらどこでも対戦するし、城之内は死ぬ。
大丈夫です。トレカは怖くありません。
トレカの楽しみといえば、当然対戦すること・そして勝つことですが、勝つための準備段階もまた楽しいものです。
戦略を練ってカードを買い集め、強いカードを軸にまた戦略を立てる。
現環境のトレンドやそのメタを考え、足りないカードを買い足して……。
たのしーい!
でもめんどくさーい!
お金もかかる~!
―で、そんな事情を知ってか知らずか、人知れず海外で爆誕していたのが「デッキビルド系」というゲームジャンル。
一言でいうなら、「トレカのデッキを組む過程をゲームにした」ものです。
で、どうやって遊ぶの?
上記で紹介したリンク先よりもさらにざっくりになりますが、ルールを説明しましょう。
準備
場にはいくつかのサプライを置き、全員に同じ手札を配ります。(銅貨7、屋敷3の計10枚)
(※銅貨は最低ランクのお金、屋敷は最低ランクの得点。最初はとりあえず、お金と得点と思って読み進めてください)
全員、最初は同じ手札、同じ条件からスタートします。
ゲームの目的
ゲームの目的は、手札から「お金」を払って、サプライにある「得点」を買い集めること。
得点が売り切れた時点でゲーム終了。
この時に得点を一番多く持ってる人が勝ち。
基本の手順
ドミニオンはよく「買い物をするゲーム」と例えられます。
ターンがきたら……
山札から5枚カードを引く
後述するアクションカードを使いたければ使う
発生したお金でカードを購入する
余った手札、使ったカード、購入したカードを捨て札置き場に流す
山札が切れたら、捨て札をシャッフルして新たな山札にする
こうして、購入したものはやがて山札に循環し、ターンを経る毎に自分の山札が変質していく……といった具合です。
戦略のポイント
説明がざっくりシンプルすぎて、具体性がない。
……でしょうね。
今度はシステム上のジレンマと、そこから発生する競技性について話しましょう。
いくつか具体例を挙げて説明します。
例1.銅貨と屋敷だけの場
お金があれば得点を買い、お金が足りなければお金を買う。
いずれ安定して手札にお金が揃うようになり、安定して得点を買うことができます。
ただし、得点は手札にあっても何の役にも立たないので何もできないターンが増えてきてしまいます。
例2.銅貨と銀貨と屋敷だけの場
前述した通り、得点を買っていくと、やがて得点が手札にだぶついてきます。
その対策に、銀貨を買いましょう。
一枚当たりの価値が高く、銅貨よりも手札を圧迫しないので、得点による手札の圧迫を回避して、効率よく得点を買っていけそうです。
例3.銅貨と銀貨と屋敷と鍛冶屋の場
突然「鍛冶屋」というものが出てきました。
これはアクションという特殊効果を持ったカードです。
鍛冶屋は使用すると3枚追加でカードを引くことができます。
例え手札のお金が足りなくても、鍛冶屋があれば安定してお金を揃えることが出来そうです。
このように、サプライにあるカードによって取れる戦略の幅が広がり、競技性が増していくのです。
ちなみに他にもこんなカードがありますよ、というのを軽く紹介。
カードの組み合わせや他のプレイヤーの戦略によって、毎回変動する最適解。
同じ条件からスタートするはずなのに、戦略と少しの運が勝敗を分かつ。
まさに頭脳のスプリントレース!
無限の拡張性
基本セットの中でも何種類もサプライ用のカードが入っているので、とりあえず基本セットさえ購入してしまえば、組み合わせでいろいろ遊べます。
このあたり、無限にカードを単品購入しないといけないトレカと比較すると、圧倒的良コスパです。
さらに物足りなければ、拡張セットもいろいろ出ているのでこちらもどうぞ。
どのバージョンの拡張セットも混ぜて使えるので、サプライの組み合わせや取れる戦略などはまさに無限といってよいでしょう。
カードの多さにはびっくりするけれど、とりあえずその場で使うカードさえ覚えればいいので、意外と覚えることが少なく誰でも簡単に遊べます。
余談
ドミニオンは今となっては歴史あるゲームで、その競技性ゆえに愛好者が多いことでも知られます。
悪の組織「木曜ドミニオン会()」や、怖くないことで有名な「ゆるドミニオン会」など、各地で盛んに協議会や交流会なども行われています。
コロナ禍の影響で一時期自粛されていましたが、最近ではじょじょに復活して、また各地で開催されているので、これを機にボードゲーム会などに参加してみてはいかがでしょうか。
ドミニオンオンライン
「とはいえ、知らない人とボードゲーム会なんて」とか「そもそも地方だから」という方もおられるでしょう。
そんな方には「ドミニオンオンライン」がオススメです。
なんと今回紹介しました「ドミニオン」が、オンラインで遊べてしまうのです!
各種言語も対応しているので、さくっとアカウントを作ってログインするだけ。
ルール自体は先に書いたように難しくはないので、初心者向けサイトを見ながらぜひ挑戦してみてください。
もしよかったら対戦しましょう!(筆者のアカウントは「cf_gapple」です。フレンド申請よろしくお願いします)
まとめ
というわけで、長々とドミニオンについて紹介してきました。
最後、おすすめポイントをまとめて本稿の〆としたいと思います。
まずは体験してほしい!新感覚のデッキビルド
ルールは簡単ですぐに始められる敷居の低さ
拡張性ややりこみ要素も高く、何度でも遊べる
競技性が高く、対戦やゲーム会も盛ん
オンラインプレイもあるよ!
以上です。ご清聴ありがとうございました。
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