sweetgreenがデジタルピックアップキッチンをオープン
CEREAL TALKでは、毎週月曜日に米国の次世代スタートアップやリテールテックにフォーカスした情報をお届けしています。
ニュースレターで受け取る場合はこちらから。
2023年5月22日配信 Vol.115より
Briefing
サラダ専門店チェーンのsweetgreenが、注文から提供までを自動化したレストラン「The sweetgreen Infinite Kitchen」をイリノイ州ネイパービルにオープンした。sweetgreenは2006年当時アメリカ初のサラダ専門店としてスタートし、そのチェーン店舗数は今や200以上を突破した。そんなサラダ店が今回新たにオープンしたレストランは、同社が2021年に買収したテック企業Spyceの技術を活用したものだ。
このレストランでは食材の盛り付けや適切量のドレッシング計測や分配、調理した料理を新鮮に保つための正確な温度管理が自動化されている。その結果、5分以内に正確な料理を提供できるようになったほか人件費も半分にカットされたという。
サービスの自動化というと効率化重視が最優先されがちなイメージだが、今回sweetgreenは効率化に加えて顧客体験の楽しさも追求している。例えば、自動化レストランに、あえてホストという新しいポジションの店員を配置し顧客が料理について相談できるようにしていたり、待ち時間を有意義に過ごすための買い物ができる小売店「The Market」を併設しており、訪れる人を楽しませることを意識したつくりになっている。
店舗の自動化が注目される今、sweetgreenの新店舗はレストラン業界にとってひとつの参考事例となりそうだ。
Why is our New Restaurant a Test?
Podcast
Briefingで取り上げたニュースについて、CEREAL TALKメンバーの視点を雑談ベースでお届けしています。
自動化店舗にフレンドリーさをどう提供するか / リリースの写真と創業者 / 人間らしさと効率化 / リリースの写真 / イリノイ州に出店する理由 / テスト販売は静岡 / 自動化と相性がいい店舗 / 日本とアメリカのセルフサービスの違い / リーバイスのAIモデル活用 / エリザベス一世と編み機 / AIはクリエイティブ職をリプレイスされるのか? / 着画の需要 / 試着の代わりになるAI / 本気かどうか / 誰かに訴えかけるクリエイティブ / パクリ、パクられ問題 / AIデザインによってたまたま似通っちゃたよねをどうするか? / 誰の責任になるのか? / クリエイティブブリーフの自動生成の影響 / クリエイティブ職の下積み経験の行方 etc…
News
今週キャッチアップしておきたい話題はこちらから。
▼米国の次世代ブランドやリテールテックの情報はCEREAL TALKのニュースレターでも配信中。
記事に関する質問、とりあげて欲しいテーマなどを募集中
CEREAL TALKでは、noteで紹介したサービスやブランドの創業者へのインタビューや、Podcastでの深掘り配信を行っています。今回紹介したニュースにまつわる質問や、取り上げてほしいサービス/テーマなどがあれば、下記よりお気軽にお送りください。