celkana

半分実体験、半分創作の怖くなりそうな話を書いていこうと思います。 「怖くなりそうな夜」お楽しみいただければ幸いです。

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最近の記事

ピーマンファーキーは、遠くだよ?

「ピーマンファーキーが許さないぞ。」 2歳9か月になる娘が、寝る前の赤ずきんちゃんごっこ中にそう言った。 はじめは聞き取ることができず、ピーマンファンキー?ピーマンラッキー?と何度か確認したところ、娘ははっきりと「ピーマンファーキーだよ」と応えた。 ピーマンファーキー扮する娘はその後、悪いオオカミをパンチで撃退し、ついでにおばあさんもぶん殴ると、満足したのかスヤスヤと眠りについた。 父親である私は、ピーマンファーキーが気になって中々眠れなかった。 そもそも普段は寝かしつけ

    • 何がってわけじゃないけどなんか嫌いな男の話

      私の務めている会社では本業であるネットショップの運営とは別に、リサイクルショップの運営も手掛けている。 商品は同じだが、箱の破れや梱包崩れなどで正規品としては販売できなくなった「実際の利用には支障のない疎外品」をリサイクル販売しているのだ。 リサイクルショップ自体の売上は微々たるものだが、本業であるネットショップで売れずに眠っていた在庫がリサイクル品として店頭に並ぶので、売れなくて当たり前。売れればラッキーなのである。 そんなリサイクルショップの運営を任されている井ノ原拓郎

      • AIとOCRを使って、手書き日報をCSVデータにしたい!

        日報のデータを手動で入力するのは大変です。しかし、AIとOCR技術を組み合わせることで、効率的に日報のデータを処理し、フォーマット変換を自動化するシステムを構築することができます。この記事では、その具体的な手法について紹介します。 今回は下記のような日報を取り込み処理してみます。 日報には作業内容、備考、作業時間の3つの項目があります。 そしてこの値を取り込んだ結果がこちら。 CSVで出力された日報データをスプレッドシートのスクリプトで転記しています。スクリプトでは転機

        ¥1,000
        • その人がこれまで生きてきた中で起こった面白そうなトピックスをついばむのが好き

          他人に興味がある。 といっても、自分の興味がある話を聞きたいだけなのだが。 人生で一番楽しかった思い出は? とか 一番衝撃的だった出会いは? など その人が産まれてから現在に至るまでにたどり着いた答えや教訓をついばむのが好きだ。 あとは、今の自分に刺さる話。 琴線に触れる事柄を、世間話という川の中から砂金を探るように見つけていく。 そういうのが好きだし、要約は得意な方だと思う。 配信アプリで出会った16歳の女子高生との会話では、その人の家庭に心が向いた。 その人(仮に

          やや敵対している組織がいる卓球サークルの話

          趣味で卓球を始めた。 体力づくりのためだ。体力を付けるためならもっと動くスポーツが良いのでは?と思われるかも知れないが、そもそも私の住む地域は田舎で社会人スポーツサークルはそれほど選択肢がない。 ざっと見て平日19時以降活動していて且つ初心者歓迎なのが、卓球サークルしか無かったのである。 メンバー募集サイトで見かけて応募すると、その日のうちに代表の「宮田さん」から返信があった。 「ご家族の許可は得られていますか?」 私が最初に妻子有りと伝えたからだろう。まずはそこから始まり

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          呪いの座椅子

          カスタマーサポートのオペーレータ達はおおかた、癖のあるお客さんの対応をした経験がある。 当の本人はメンタルを削られる案件だろうが、他人事として聞くとこんなに面白い話はない。 オペレータは私に話すことで憂さ晴らしにもなるので一石二鳥である(と勝手に思っている)。 関東の支社で雑貨商品のカスタマ業務に当たっているFに 最近変なクレームあった?と聞いてみた。すると、Fは待ってましたとばかりに、ある顧客との連絡履歴を見せてくれた。 2022年7月初旬。 座椅子を買ったお客様(以降

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