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Never too late

noteというのは、とても魅力的だ。

ひとりひとりが「クリエイター」になることができて、スキ!を伝えることもできる。なによりnoteというまっさらな、落書きしてもいいよ、という響きがすてきだ。読むだけでもいいし、誰が書いてもいい。熱中したこと、悩んだこと、あこがれたこと、絶望したこと、ここでしか表現できないこと、ここでしか告白できないこと。

私は今年43歳になる。

世に言う中年だ。年齢なんて関係ない、という人もいるけれど、昔みたいに徹夜なんてできないし、気合でどうにかしようとしても身体は正直だ。白髪もぽつぽつ増えてきたし、かさぶたの治りだって遅い。でも、30代のあのころに比べて、生きることが楽しくなった。他人と自分を比べることもはるかに減った。


30代の私は、毎日すーちゃんと同じことを考えていた。

すーちゃんは、益田ミリさんの漫画の主人公で、独身の女性だ。職場の社員さんに淡い恋心をいだいたり、店長として忙しく働いたり、仲良しの女友達がいたり。

そのなかで、すーちゃんの「歳をとるのは汚くなること?」というセリフがあった。当時婚活していた自分の心境そのものだった。

これから先、結婚していない自分は、真面目に普通に誰にも迷惑なんてかけないで仕事をして自分の生活を支えて生きてきただけなのに、世の中からはいずれただただ歳をとり「汚くなっていく」おばあさんという存在にしか映らないのだろうか?そもそも、独身というだけで、なんでこんなに生きづらいのだろう?なんで世の中は、若いか年寄りか、独身か既婚か、子ありか子なしかというくくりでしか女性を見ないのだろう?


当時は、まわりがそういう目で見ているように感じていたけれど、でも、実際は自分がそういう目でしか見ようとしていなかったのだと思う。歳を取るということは、つまり、このままどんどん人生の幅がせばまっていずれ身動きができなくなることを意味していた。「なんでもっとみんなのように、10代・20代でそういうことに気づいて若いうちに手を打たなかったのだろう?」と思ったところで、当たり前だけれど私にだって平等にその時代はあったのだ。私はいつも気づくとまわりより出遅れている。いまさら間に合わないくらいに。

でも、本当に汚くなっていくしかない存在なのだろうか?この先に絶望しかないのだろうか?


この問いの答えは予想もしないところから返ってきた。それは、ある婚活コンサルタントのメルマガだった。曰く、自分を固定的にとらえないこと。


初めて読んだとき、意味がよくわからなかった。

学校を卒業したら、就職して、結婚して、家買って、子供を産んで育てて…その順番でしか人生のすごろくは進まないと思っていた。だから、就職も人並に社員になれず、かなり回り道をして正社員として雇ってもらうことができた自分は、30代でようやく「就職」ができてほっとしていた。でも、まだまだ人並な人生のゴールまで途方もなく長く先が見えない道がつづいている気がしていた。


それなのに、自分を固定的にとらえないとは?何者になるかをいまここで決めて、ここから目指せばいいとは?いつだって目指している途中が人生とは?

むかし聞きかじったアドラーの考え方に似ているけれど、でも、分かったつもりで終わらせたくない何かがあった。

そこから、婚活コンサルタントの岩熊さんにお世話になることになった。


いま振り返ると、30代の長きにわたり自分が停滞していたのは、成長したいと思う反面、いまさらこの歳で成長なんてできるわけなんてないのだから、この先の人生どのような形であれ、どこまでもつづくしょぼい自分を受け入れなければならない、と自分自身にきちんと向き合わないまま、何も考えようともせず、呪文のように自分に信じこませようとしていたからだと思う。誰よりも自分が一番自分の可能性を信じようとせず、変われるかもしれない自分を無意味に抑え込むのは、本当に葛藤する方向というか悩み方を間違えていた。そんなことをしてせっかくの人生、死んだように生きるのはあまりにも馬鹿げている。


気づかせてくれたのは、岩熊さんとなつさん、そして数々の企画で出会った女性たちだった。

実は、つぎに記事を書かれるみつさんも、そんな女性のひとりだ。とても穏やかで繊細で理知的な話し方からは想像もできないほどの葛藤をへて運命的に旦那様と出会って結婚された。でも、偶然ではないと思う。なぜなら他の誰にも不可能なくらい、とことん言葉を尽くして自分と旦那さんに向き合われた結果の今だからだ。こんな風に日々対話できたら、どんなに充実した時間を重ねていけるだろう。


私の好きな言葉にNever too lateというフレーズがある。いくつになっても、いまが目指している途中。そう思って人生を進んでいる。いつからだって遅くない。今日がもし最期の日だったとしても。

30代の自分に教えてあげたかった。いつだってNever too lateだよと。


追伸

私がお世話になっている岩熊さんのメルマガです。無料で読むことができます。興味を持ったかたはぜひ。人生変わりますよ。

アフターコロナの女性の生き方


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