中日、新外国人を補強

　森繁和元監督がチームを退いて以降、シエラやガーバーなどが機能せずまともな外国人の補強ができていなかった中日だが今回は立浪和義監督が直々にドミニカへ選手を見に行き獲得したと言うので期待大だ。今回はそんな竜の恋人にハイライトを当て、期待することを考える。

迫力のあるカリステ

　この選手は三塁手を主に守り、二遊間や両翼にも回ることが出来る選手だ。来季、村松開人や土田龍空の目が出なかったり、石川昂弥が故障で出遅れることを想定しての獲得なのではないか。井端弘和前全日本コーチが退団した際のエルナンデスのような、レギュラーやクリンナップを期待してではなく、あくまで選手層を薄くしない為のバックアップ要因的な補強だと予想する。ただ、彼からはそのような枠には収まって欲しくないと思うような迫力を感じるのだ。

　今回、中日がこの選手を獲得したことでYouTubeでドミニカウインターリーグでのプレーを回顧する動画を漁ったが攻守走の全てに荒削りながらも迫力を感じることが出来る。肩や体幹が素晴らしいのか、大道芸人のような身のこなしをすることが非常に印象に残った。少々失策はするだろうが、NPBの環境にハマればロッテのエチェバリアのような強肩好守の守備型助っ人となるのではと考えると非常に楽しみである。

アルモンテはもう一花

　この選手が中日にやってきた時は衝撃だった。バットをぽんと出したらそれが長打になるという、打出の小槌を使っているのかと真剣に考えてしまいそうになるような強打が深く印象に残っている。

　アルモンテの魅力はやはり両打ちなので、投手の左右を気にして起用しなくてもいい点である。そのため、打順は打線の繋ぎ目である3番か、6番辺りを期待している。守備位置は個人的な考えを書くと右翼手がいいのではないか。前回の在籍期間中の最終年に、数試合守った右翼守備が非常に綺麗というか、｢作られたものでは無いな｣と感じた。同時に、左翼守備時の不可解な打球の見失い方に納得が行ったことを鮮明に覚えている。大島洋平を完全に左翼手へとコンバートし、岡林勇希を中堅手に。そして右翼手にアルモンテを据えるという布陣が理想だろう。ただ、唯一の懸念点は故障。143試合を戦い抜く為にも休養が大事になるのではないか。

最後に

　もう1人、大砲の外国人を補強するということなのでとても楽しみだ。まずはこの2人に期待しよう。