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犠打は不要?
先日、いつも通りYahooニュースを徘徊していると面白い記事に遭遇した。
ビッグ・ベースボールが行くところまで行ってしまったという感じだ。ソフトバンクの甲斐拓也が昨季38犠打を記録したので、1人でアトランタ・ブレーブスナインの38倍もの走者を1人で送ったということになる。今回は、そんなMLBについて思うことと、NPBはどうすべきかを書いていくこととする。
セイバーメトリクスの盲信
何故ここまで、MLBが巨大化をしたかと考えるとやはり1番の要因はセイバーメトリクスの妄信と言えるのではないか。オークランド・アスレチックスがMLBへと持ち込み躍進を見せたことで、「マネーボール」という映画にもなり一世を風靡した。
セイバーメトリクスの利点は全くもって違うタイプの選手を同じ指標で客観的に見ることが出来ることだろう。例を挙げるとするならば、長打率と出塁率を合算した「OPS」という指標を駆使すると出塁することに長けた選手と長打を打つことに長けた選手を同じものさしで見ることができるのだ。ただ、セイバーメトリクスを盲信したMLBの末路は「完全なるマニュアル野球」になってしまったということだ。それの成れの果てが「チーム犠打数1」というブ軍の信じられない記録という訳だ。かつて、スモールベースボールの礎を築いたロサンゼルス・ドジャースでさえも犠打は3つ。ドジャースブルーの血は途絶えてしまったのだろうか。
昨季は大谷翔平やダルビッシュが先発している時を中心にNHKの衛星中継で様々な試合を見たが、やはりNPBであれば必ず犠打やその構えをして揺さぶる場面でもそのようなことはなく、初球攻撃であっさりと凡退してしまう場面も多く退屈になるものであった。
NPB、ガラパゴス化してナンボ
徹底したスモールベースボールや独特な投手起用法から、独自の生態系を持つガラパゴス諸島に例えられることが多々あるNPBではあるが、今後もガラパゴス化の道を進んで欲しいと思っている。
そう思う理由はその国々にあった野球をやることこそが技術の発展に繋がるのだ。NPBの選手は当然ながら日本人が多く、長打を打てる選手は限られているのでその分小技に長けた打者が多くなったというわけだ。従って、多様かつ屈強な民族の集まるアメリカの地で繰り広げられるMLBとは「同じ道具を違った異種競技」といっても過言ではないほどにそれぞれ違った進化を続けているのだ。従って、どちらがいいと言う訳では無いものの、僕はMLBの野球の大型化が続くようならば興味を持つ事はないと言えるだろう。
最後に
結論から言うと、犠打が不要な訳がないのだ。確実に1点が欲しい場面は必ず、繋ぎの野球に徹することが最前となるだろう。