京田陽太は横浜で活躍するだろう

 夭折した木下雄介氏の背番号である98を選び、晴れて横浜ナインとなった京田は来季、活躍するのではないか。今回は、そう思った理由を書いていくこととする。

人柄が横浜にマッチするのでは

 6年間、中日ファンとして京田を見てきたが、彼はいい意味で非常に頑固な選手である。通年で6失策に収め、守備のキャリアハイとなった平成30年にゴールデングラブ賞を巨人の坂本勇人に取られた際は「打てばいいんでしょ」という発言を記者の前でしたり、昨年の契約更改では査定をめぐって不満を漏らしたりしていたことを記憶しているファンも多いのではないか。

 これは時に、そうそうたるメンバーの集う中日OB会に批判されていたが、それだけ個性の強い選手だからこそ通年で遊撃手を守ることが出来るメンタルがあるのではないかと思っていた。ただ、2番打者という制約の多い打順を担っていたこともあるが「小技の上手い守備職人」という型枠に嵌められ、全くタイプの違う井端弘和氏とことある事に比較されていたので中日を窮屈に感じているような印象であった。心機一転、横浜ではぜひ7番、8番辺りの下位打線で自由に打って欲しい。意外と言っては失礼だが、バンチ力もあるので横浜球場であれば2桁本塁打も期待できるだろう。

復活の鍵は「積極性」

 京田復活は積極性を取り戻すか否かということにあるのではないか。そのバロメータとなるであろう数字が盗塁である。

 京田が最も輝いていた最初の2年間に記録した盗塁の数は43。2年連続の20盗塁を記録していたが、ここ3年間の盗塁は8、6、1と激減している。出場機会そのものが少なかった今季は仕方のないことかもしれないが、昨季は足が武器ではない村上宗隆の半分という寂しい数字に留まっているので来季は最低でも20個は盗塁をして欲しい。守備や走塁を見ても、足が衰えて遅くなってしまったと言う訳では無いと思うので可能な数字と言える。

最後に

 「中日をコテンパンにしたい」という発言で、「横浜の京田」の活躍を確信した。背に背負う戦友と共に、ナゴヤドームでの恩返しに期待している。

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