ユニフォームを観察しよう!【ニューヨーク・ヤンキース篇】
これぞ理想のユニフォーム!も日ハムを残すのみとなっており、その日ハムも独自路線のために現行版や過去のものよりもいいデザインが思いつかない。ということで、全30回に渡ってMLBのユニフォーム観察日記をしたためようではないか。今回はその第1弾、MLBの盟主・ヤ軍のユニフォームを観察することとしよう。
世界的な人気を誇るNYマーク
ヤ軍のマークの着いたスタジャンや帽子は日本でもよく見かける。ヤ軍グッズを持っている方々でこのマークが野球団のものだということを知らない方のほうが多いのではないかと感じるくらいに、電車の中や大学の中、飲食店の中など至る所でNYマークを見ることが出来る。
このマークが愛される理由は時代の波に揉まれないということだろう。多くの球団(特にNPB)が時代に合わせたデザインを採り入れる中、ヤ軍は一貫してユニフォームを始めとする意匠のデザインを変えずに使っている。従って、「ヤ軍が時代に合わせる」のではなく、「時代がヤ軍に合わせている」という訳だ。下記のリンクから飛んでいただけると分かっていただけると思うが、沢村栄治が敢闘した第1回日米野球のポスターにはしっかりとNYマークが書かれている。これだけ認められているということなので、この投稿でそのデザインをやいのやいのということは控えることとする。
レプリカと現物で大きな違い
NPBで本物に近いユニフォームを買うとなると、巨人を除く全ての球団が1万円弱でレプリカを買うことが出来る。それは生地や刺繍など、ほとんどが本物に近いものであるために多くのファンが愛用しているのだが、MLB、特にヤ軍のものはレプリカと現物が大きく違うことで知られている。
まず、現物とレプリカで大きく違うものは背ネームの有無だ。レプリカのものには背ネームがアイロンワッペンのようなもので圧着されているが、現物にはそれがない。これは今季から巨人も採り入れている形であり、伝統とファンサービスの両立をしているのだろう。また、これはマニアックな味方ではあるがレプリカでは多くのMLB球団が採用しているシャツスリーブとなっているが、現物はラグランスリーブという仕様となっている。これには明確な意図があるのだろうか。個人的な意見を言うと、明確な意図はないと考える。細部にこだわっている日本のサプライヤーに慣れているからこそ、こうしたレプリカと現物の違いに敏感になっているのだろう。
最後に
次回はヤ軍と対となっているナ・リーグの伝統球団であるロサンゼルス・ドジャースのユニフォームを観察する。