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WBC「内定」を確信した2人

 今回の2試合は非常に若い選手の活躍が目立った。また、森友哉や源田壮亮もハツラツとしたプレーをしており、世代交代の天才である栗山英樹監督が侍ジャパンでもいい仕事をするのではないかと楽しみになった。今回は、そんな強化試合で来春のWBCの切符を掴んだであろう2選手にハイライトを当てる。

牧秀悟は横浜でも

 今回のWBCでは横浜でのポジションである二塁手から一塁手へと移りプレーしたが、やはりこの選手は横浜でも一塁手になって欲しいと感じた。横浜戦は名古屋での中継がやっている時しか見ていないが、個人的な牧のイメージは守備範囲はそれほど広くないが、捕球や他の野手との連携プレーは非常に堅実であるということだ。

 ここ数年、打撃がウリの二塁手がトレンドになりつつある。この流れの源流かどうかは分からないが、MLBではフライボール革命で引っ張り打ちを得意とする打者が増えた影響からか二塁手の守備を軽視する風潮になっているようだ。ただ、それはMLBに限った話であり、日本の野球の基本はセンター返しなのだ。なので、1番打球を処理する回数が多いセンターラインには守備範囲の広い選手を置くことがいいことは今昔に関係なくセオリーなのだ。

 話を横浜に戻すと、非常に守備力の高い二遊間の選手が揃っているのだ。ベテランの大和は有名だが、伏兵ながらもガッツのある柴田竜拓に加え、来季で高卒2年目となる粟飯原龍之介、そして先日ドラフトで獲得した林琢真と楽しみな選手も控えている。なので横浜球団はこうした選手を二塁手に起用して牧を一塁手に専念させ、守備の専門性が高い一塁手へと育成して欲しいのだ。

全日本の特別な番号を背負った髙橋宏斗

 栗山監督が髙橋に並々ならぬ期待をしていることは背番号でわかった。全日本の14番と言えば、「スクールボーイ」としてベーブ・ルースやルー・ゲーリックといった我々にとっては「歴史人物」であるMLB選抜と対等に渡り合った沢村栄治の番号なのだ。まだまだ線は細いものの、来春のWBCでも活躍することとなるだろう。

 髙橋にとっての「収穫」は彼と同じタイプの佐々木朗希や山本由伸らがひしめくパ・リーグの球団を抑えられたことである。直球、フォークボールともに冴えており、ほぼ完璧な投球と言えた。僕の地元の球団の選手ではあるが、贔屓眼鏡を外して見ても今回投げた投手の中で1番の出来だったのではないか。力感なく、150キロを連発していた。

最後に

 故障には最大限の注意を払っていただきたいが、若いスターが全日本のユニフォームを着て戦うことは素晴らしいことなので栗山監督には何年も活躍するような選手を沢山選出して欲しい。

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