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雑感400 ~自分らしく生きる~

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「毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。」の雑感400シリーズをまとめています。雑感は、本の要約ではなく、本との対話によって湧いてくる自由な考えです。特に「自分らしく生きる…
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#生き方

『個を活かす全体の美しさ』雑感400_76

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 なぜ、石垣はこうも美しく感じるのだろうと考えてみると、同じ形の組石がほとんどないことに思い当たりました 均一に成形され、理路整然と積み上げられたレンガも建物も好きだ。だが、石垣のように、多様で個性的な石を組み合わせることで、全体として整う美しさは格別だ。 石と石の境界線は、有るようで無く、「個」と「全体」が融合している。個々の石がそれぞれに強い存在感を持ちながらも、全体をつくる。小さな石も尖った石も、全体を背景にしながら生か

『リーダーとは火種である』雑感400_75

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 リーダーを目指してリーダーになった人はいない では、どのようにしてリーダーはリーダーになったのか。 この世界に生まれ、すべての人が見るのと同じ景色を見て暮らしながら、多くの人とは違う何かを感じ取って行動を起こした人が、行動を続けるプロセスでリーダーと呼ばれるようになるのではないだろうか。 リーダーは火種だ。世界の人が気にもならないことを問題だと捉え、なんとかしたい衝動に駆られ、そこに自分だけの小さな火を起こす。 その火を

『旅の目的地と最長老さま』雑感400_74

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 もし好きなところへ行くことができるとしたら、あなたの旅の目的地はどこだろう? ここでいう旅の目的地とは、人生をかけて目指す最終地点のことだ。 この手の質問を受け、なぜかいつも私の頭によぎるのは『最長老さま』だ。国民的マンガ『ドラゴンボール』の登場人物で、ナメック星の最高責任者だ(世代でない方、ごめんなんさい)。 ※最長老さまに関する詳しい情報はこちら この最長老さまは、頭に手をかざすことで、その人の眠っている力を呼び起こす

『募集中!資格○○、報酬××』雑感400_73

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 募集中! 資格:プレッシャーに強い人 報酬:興奮と、やりとげたという満足感 「成功を目指す人間は『まかぬ種は生えぬ』『苦なくして楽はなし』という気概で、こんな求人広告を見かけたらすぐに応募しよう!」という文脈で紹介されていた一節。 この主張は横に置き、このシンプルなフレームで遊んでみたい。資格を「強み」と読み替えると、このフレームは「どんな強みを発揮し、何を得たいのか?」に意識を向けさせるものだ。 あなたは、どのような資格

『自然と共感できる成功の定義』雑感400_72

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 あなたは、成功をどのように定義するだろうか。 "リーダーのリーダー"と称えられるリーダーシップの権威ジョン・C・マクスウェルは、成功とは何かをテーマに研究を重ねる中で、真の成功をこのように定義した。 自分の人生の目的を知り、潜在能力を最大限に発揮するために成長し、人のためになるような種をまくこと。 まずなによりも、人は何らかの目的を持って生まれてくると信じることから始まる。証明できないが、目的があることを望むのであれば、こ

『不安は砂、信念は油』雑感400_71

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 「不安」と「信念」の関係について。 私たちは、プラスとマイナスの思考である「不安と信念」という、相反する二つの要素に支配されている。「信念」がない生活では、必然的に「不安」が基盤になる。あなたの人生のリーダーシップを「不安」にゆだねてはいけない。 不安や恐怖は人生の歯車に挟まった砂で、信念は油だ。不安や疑惑よりも、信念や自信にしたがって生きるほうが楽だ。あれこれ悩み悶えている時の自分は、ちょうど呼吸困難に陥っているようなもの

『ニセモノの失敗、ホンモノの失敗』雑感400_70

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 本当の失敗とは 1.仕事に失敗することではなく人間的に失格すること 2.危険をともなう冒険から逃げること 3.自信がないからと、人間としての崇高な義務から尻込みすること 4.仕事の価値とすばらしさを忘れ、失敗した時に自尊心が傷つけられるのを恐れること 5.自分の信念をまげて、権力に屈すること どうやら失敗とは、「目的を達成できなかったこと」ではないようだ。 各項目から、それをやる自分に問題がある(1)、打席に立たない(2)、

『人生の味付け』雑感400_69

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 どんなに悪い出来事の中にもよいことが隠されている 私が知るある偉大な起業家は、失敗経験がないという。そう語る背景は2つある。1つは、成功するまでやるから失敗はいつでも途中経過だという。もう1つは、失敗から成功のヒントを抽出するからそれは失敗ではないらしい。 この話をきいて、世間でいわれる失敗とは、単なるものの見方にすぎないのだと気づいた。 人生で起こることは、どう反応するかで結果が変わる。そして、どう反応するかは、他でもな

『他人は自分。一人称の人生観』雑感400_68

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 子ども叱るな、来た路じゃ。年寄り笑うな、行く路じゃ。 5歳の娘は、毎日のように私の心をかきまわす。未熟な私は「なぜなんだ?」「理解できない!」「困らせたいのか?」と惑う。 "来た路じゃ"と言われても、当時の記憶はさほどない。記憶は捻じ曲げるもので、5歳の自分は聴き分けの良い、親想いのいい子だったと思い出される。自分の思考が恐ろしい。 それも親に聞けばわかること。どうやら私も、毎日のように親の心をかきまわしていたようだ。

『自分との人間関係』雑感400_67

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 人生で最も重要な人間関係は自分との関係である 「関係をつくる」というと、対象にはどのようなものが思い浮かぶか。多くの場合は「社会」、そして親や友人・後輩・上司などの「他者」など、自分の外側との関係が浮かぶのではないだろうか。 なぜ関係が必要か。その理由の1つは「調和」するためだろう。私たちは自分を、自分の外側と調和させていくことで社会生活を送る。だから、社会や他者との関係が必要かつ重要なのだ。 もう1つ視点を付け加えたい。

『35万400時間の使い方』雑感400_66

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 死に方よりも、生きる方に問題を持っていくことが限られた命を充実させる生き方 「人生の時計」を思い出す。人生が1日だとしたら、今は何時かを教えてくれる。ちなみに私の人生の時計は、11時32分を指す。 人生が仮に残り40年だとする。自分に与えられた時間は、40年×365日×24時間で、ざっと35万400時間だ。 ※ご自身の残り時間も、ぜひ一度、計算してみて欲しい。 真実を直視すると人生はとても短いように私は思える。 (まだま

『なにを自らの手で握るか』雑感400_65

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 他不是吾(たこれわれにあらず) 他人がしたことは、自分がしたことにならない。 社会の分業がますます進展している。仕事・生活を問わず、他人やテクノロジーへのアウトソーシングが可能となり、専門的な営みに自分の24時間を注げるようになってきた。 とても素晴らしいことであり、誰もが大きな恩恵を受けている。 その一方で、全体性に欠けていく自分や、他者(自分ではないもの)への依存が強まっていく状況に違和感を抱くこともある。生きる直接

『生のリアリティ』雑感400_59

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 朝起きたとき、「やはり生きていたな」という、若いときにはあまり感じなかった感動があります 当時100歳を迎えようとする著者は、朝起きたときにこのような感動を覚えていた。そして朝起きると、今日もまた仕事ができると喜びを感じていたという。 ここから、私は強烈な「生のリアリティ」を感じずにいられなかった。 不確かなことばかりの人生にも、確かなことはある。 それは「人生には必ず終わりがある。そして、その終わりがいつ訪れるかはわか

『軌道修正をしない理由は、もはやなくなった』雑感400_58

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 世の中が、私のやり方を改善する方法を教えてくれているのだ 仕事柄、フィードバックを受ける機会とする機会がたくさんある。 講義やセミナーに登壇した際には、アンケートというフィードバックを受ける。パーソナルコーチをした際には、フィードバックをさせていただくことがある。 自分を含むフィードバックの受け手は、ネガティブなフィードバックの扱いが苦手だ。「これは学習と成長の機会だ。改善する方法を教えてくれて、どうもありがとう!」と、い