【140字/空想】輝ける青の旅立ち
残されたのは飴色の手帳。
寂しさが覆いかぶさる。
大丈夫。
置いていかれたんじゃないわ。
託されたのよ。
さあ。
促されて表紙を開けば
無数の青が飛び立った。
輝きが世界を満たし、
やがて静寂を取り戻した時、
麗しい一対が私に微笑んだ。
誰の始まりも
どの始まりも
いつだってそれは、
息をのむほどに美しい。
かつて書いた中編に、青い蝶が主人公と同じくらい重要ポジションのものがあります。他サイトで推敲加筆しながら更新していたのですが忙しくて中断、そのままになって早2年ほど。大好きな話なのでやっぱりきちんと仕上げたい。来夏以降、多少時間が取れるようになるので、こちらでゆるゆる更新していこうかなあと思ったり。