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【短歌】熱に焦がれる日5首

夜空裂く
青い放電ほうでん
でももっと
触れあう肩は
火傷やけどしそうで

指先も
こぼれる息もなにもかも
熱くとろけた
きみ想うとき

濡れた肩
吸い付くような指先は
かかった呪い
もう解けないよ

明け方に
むき出しの腕
思い知る
あなたの肌が
残した本気

唇に
摘んだ花柄
押しあてて
昨日の肌を
想い恥じらう



カクヨム短歌からの第2弾。
今回は大人な夜を感じさせるバージョンです。
熱を分け合う喜びの大きさ。
けれど一度それを知ってしまうと
ひとり寝の寂しさ冷たさは……ね。


第1弾の切ない系はこちら

第3弾の可愛い系はこちら

薔薇の園での恋のお話20首連作はこちら


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