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【140字/空想】午後の紅茶はあなたと

丁寧に紅茶を淹れる。
もう直ぐ扉を開ける人のために。
街の香りを纏ったままの彼は
海からの風に赤くなった頬が全然似合わない。
だけど。
そんな人を冷たい空気とともに抱きしめることが
私には何よりも素敵なこと。
子どもですか?
彼はそう言って眉をしかめるけれど
絡んだ指先はいつだって驚くほどに熱い。

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