【日記】なんやかんやイギリスな時間で過ごす冬の日
猛烈な風と寒波はようやく落ち着いて、
どうにか日中の最高気温がマイナスを脱したものの
西では町がまだ燃えていて心が痛みます。
それでも営みを止めることなく、
いえ一層、失ったもの弱ったものの分まで
できる側が元気に回転していくことが
大切なのだと感じます。
私はというと……
刺繍に明け暮れております。
レティチェロとハーダンガーのミックス。
38count(1inchに38本/1cmに15目)の麻布、
ひたすらその糸を見つめて数えて刺して。
いつもの気楽に実験君的なあれこれは脇へ、
糸の美しさを損なわないように
スピードやテンションを抑えての作業は
思った以上に時間がかかっていますが、
出来上がりの満足感に癒される日々。
けれど今はベース作りなので
繰り返し作業が延々と続きます。
いくら好きでもさすがに飽きるというか。
なのできれいな映画をamazon primeで。
作業しながら聞いたり、休みつつ見たり。
今週は"EMMA."、いや来週もかも。
風景もよいですが、衣装がよい。よい、よい！
(大事なことなので三回言いました)
どのシーンも色がきれいで気分が上がります。
私はわりとエマが好き。
我が儘だし世間知らずだけど「素直」。
含みのある言動をとる人よりずっといい。
むき出しすぎて時に傷つけあっても
その事実にちゃんと向きあって理解できれば
それこそが成長だと思うし。
なあんて偉そうに語ってみましたが、
なにはともあれ、
フレッシュなエマを眺めながらの刺繍は
しばしイギリスな時間……
ささやかな幸せを噛み締めています。
昨日の夕方、
気分転換にレアチーズケーキを作りました。
一晩冷蔵庫で寝かせて落ち着いたでしょうから
モレロチェリーのコンポートを添えて
今日はゆっくりお茶にします。
そうそう、ラスキンレースの教本、
イギリスのおばあちゃん先生がついに！
嬉しい、本当に嬉しい、見つけられてよかった。
早速、取り寄せようと思います。
最高の一冊になりそうです。
というわけで刺繍な冬は続きます。
お返事、お約束、遅れぎみですが、
もうしばらくお待ちくださいませ。