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【短歌と日記】移りゆく季節の狭間で
降り出した 雨の匂いに ゆく夏を
覚えてこぼす 吐息の秘密
フロリダ州に上陸したのち、トロピカル・ストームに弱まったハリケーン・Debby(デビー)。今週末にはNYにも影響が。
というか、すでに昨日から一日雷雨。さらに今日は最高気温が22度とか。さすがにこの数字は異常なんですが、それでも来週以降の長期予報図に30という数字は見えない……(あくまで予報ですが)。
暑い、暑いと悪態ついていても、もう行くよと言われるとなぜか寂しくなる。全くもって身勝手な感想です。でも、季節の変わり目はやはりどこか感傷的で心ざわつかせます。
雨の匂い……、湿った森の奥で、落ち葉を踏みしめた時のような匂いがしていました。やってくる季節を思わずにはいられない感じ。世界の中にある、自分という存在の心許なさに震えそうです。
忙しい合間だからですかね。大事なものを取りこぼしてしまいそうな不安と、決してつなぎとめてはおけないのだという諦めが、より際立ってくるような気がしました。
晴れればまた、いつもの夏が戻ってくるでしょう。でも今は……。分厚い雨雲の下、色褪せていく世界に小さく息を吐き出しました。