【140字/空想】美しき世界の物語
それは誕生日の贈り物。
投げ出された四肢の先には鉤爪。
尻尾へと続くのは稜線のごとき背びれ。
白い腹にはオパールみたいにゆらゆらと光漂う。
空気を食べて冷気をうむ、
霧も樹氷も作り放題だ。
さあ、目が開く。
そう言うと彼は私にキスした。
北極の風みたいな唇。
世界には未だ知らないことが満ちている。
それは誕生日の贈り物。
投げ出された四肢の先には鉤爪。
尻尾へと続くのは稜線のごとき背びれ。
白い腹にはオパールみたいにゆらゆらと光漂う。
空気を食べて冷気をうむ、
霧も樹氷も作り放題だ。
さあ、目が開く。
そう言うと彼は私にキスした。
北極の風みたいな唇。
世界には未だ知らないことが満ちている。