【140字/空想】夜と僕と、いつかきみと
夜は仮面をつけて僕を訪れる
底なし沼のような色の
黙ったまま僕を抱いて
ただ沈み込むから
寂しいの?
聞いてみたくなる
抱きしめてあげようか?
囁いてみたくなる
答えを知らない僕と
答えをくれないきみと
音にならない想いは
薄い夏服のフリル
きみの瞳が
どんなに綺麗な色をしているか
夢の中ならわかるだろうか
ちょっと余談。
マスクというと”Mirror Mask”。
ダークファンタジーが好きです。
同じサーカステーマの”Dr.パルナサスの鏡”
みたいな華やかさはないけど、
逆にその淡々とした感じが好き。
暗さも夢の中のようで心地いい。
暗くて不思議といえば、”パンズ・ラビリンス”
あれほどの狂気がないのもほっとする。
光と陰が綺麗で、ひねくれた雰囲気がツボ。
好き嫌いが分かれるタイプだろうと思うけど、
パッとしないからいい、それがいい、
そう思える方にはオススメ。