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【詩】夏は夜〜シロクマ文芸部〜

夏は夜がいいんじゃないかな
涼しさなんてなくても大丈夫
昼の間に汗を吸って
不快になったシャツは脱ぎ捨て
大きく胸の開いたドレスを着たら
生ぬるい風に心ゆくまで吹かれなよ
日焼けなんて心配ないから
思いっきり上を向いて月を見ようか
深まる暗がりのあちこちで
恋人たちが世界を作り上げてる
僕らはその合間合間を
光る虫みたいに愉快に飛び移るんだ
一夜きりの喜びなんて素敵じゃないか
こぼれる言葉はみんなみんな
嘘じゃないんだ夢なんだ
違う誰かを演じてるつもりで
どこまでも無邪気な自分になれる
だから
夏は夜がいいんじゃないかな
甘く香る君をさらったら
無慈悲な朝に追いつかれぬよう
ご機嫌な口笛吹いてさあ行こう
 
 
 
 



久しぶりにシロクマ文芸部に参加します。


夏の夜は空想じゃなくて妄想な気分。
相対するものが入り乱れて愛おしい。
そしてそんな夜といえば
私の中ではニューオーリンズが圧勝。
どんな刷り込み!
ま、好きだからいいんですけど。
あとはヴェネツィアかな。
今回は自由な解釈を盛り込んで
欲望の赴くままに書きました。
楽しい時間になりました。



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