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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略

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2022年11月の記事一覧

第200号(2022年11月28日) ロシアが対日戦争を準備していた?(訳ではないだろうという話)

 【今週のニュース】 極東から派遣された義勇部隊が帰還 『TASS』2022年11月27日   ウクライナ作戦を支援するためにウラジオストクなど沿海州で編成された義勇部隊「ティーグル(虎)大隊」が特別軍事作戦の実施地域から帰還した。TASSが伝えたコジャミコ沿海州知事の発言を見るに、彼らは太平洋艦隊第155海軍歩兵旅団に編入されて戦ったようだ。  その第155海軍歩兵旅団はドネツクでの戦闘で凄まじい損害を出し、そのことをコジャミコに直訴したためにさらに苛烈な任務を与えられて

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第199号(2022年11月21日)ヘルソン陥落とロシアの「場外乱闘」

 【インサイト】ヘルソン陥落とロシアの「場外乱闘」ウクライナがついにヘルソンを奪還  前号で紹介したとおり、ロシアは11月9日にヘルソン市を含めたヘルソン州のドニプロ川西岸を放棄する方針を表明し、14日には同地域がウクライナ軍によって完全奪還されました。ヘルソンがロシア軍の占領下に入ったのは3月3日のことであり、実に8ヶ月ぶりに解放されたことになります。  ヘルソン市の解放は少なからぬ政治的意味を持ちます。同市はこの戦争が始まってからロシアが占拠した唯一の州都でしたから、

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第198号(2022年11月14日) ロシア軍の予備兵器はどこから来るのか

【NEW CLIPS】ワグナーがウクライナ軍を徘徊型自爆ドローンで攻撃 ロシア軍は最近、国産のランセット徘徊型自爆ドローンを用いてウクライナ軍の防空システムや火砲を激しく攻撃していることが知られている。上掲の動画はワグナーによるウクライナ軍のクラブ自走榴弾砲への攻撃の模様。 【今週のニュース】ロシア軍がついにヘルソンを放棄?ほか北朝鮮からロシアへの砲弾供給 続報  前号で紹介した北朝鮮からロシアへの砲弾供給に関して、米国のカービー調整官は、この動きが実態を伴ったものである

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第197号(2022年11月7日) 急接近するロシアと北朝鮮

【今週のニュース】ウクライナ侵略への決断をめぐる裏舞台 ほかチェコの戦車を米蘭が改修の上ウクライナへ供給  2022年11月5日、チェコが保有する戦車をウクライナに供給するための米国とオランダの協力枠組みが公表された。旧ソ連製のT-72B戦車90両を改修するための費用を米国とオランダで半分ずつ(つまり45両分ずつ)負担し、ウクライナ軍へ供与するという。詳しい改修内容は明らかにされていないが、『ポリティコ』は、これが光学機器、通信装置、装甲に関するものであるという米当局者の発

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第196号(2022年10月31日) 民間軍事会社ワグネルとは何者か

【NEW CLIPS】ウクライナ軍がセヴァストーポリ港を襲撃 10月29日、ロシア黒海艦隊の母港であるセヴァストーポリで爆発が発生し、艦艇一隻が損傷したことをロシア国防省が認めた。襲撃には無人航空機(UAV)と共に無人艇(USV)が使用されたと言われており、その際のものとされる動画もSNS上では紹介されている。  なお、この攻撃の後にロシア軍はウクライナに対して再び大規模な空襲を行い、キエフをはじめとする7州が攻撃を受けた。 【今週のニュース】部分動員が「完了」 ほか欧州

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