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テーマ(親の勉強):第102週(日本の教育、世界の教育)
「親が変われば世界が変わる」CCC HUMANです。
今日は『親の勉強』です。
前回まで様々なユニコーン企業を見てきました。
いろいろな技術革新があるなかで、
多くの起業家は若い頃にプログラムなどに没頭していたようです。
学校で勉強したというよりは、
自ら何かに打ち込む姿勢が、
彼らを起業家へ導いたのだと思います。
起業がすべてではありませんが、
このように何か新しいことを生み出す人材が
日本にも増えて欲しいものです。
それに向けて日本の教育はどうなっているのでしょうか?
●日本の学習指導要領
日本の学習指導要領は2020年に改革を行い、
大きく変わったと言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1652312068558-UWidBRzWXa.jpg?width=1200)
生きる力をテーマに
学びに向かう人間性
知識及び技能
思考力、判断力、表現力
を掲げています。
それに重要な要素として「アクティブ・ラーニング」があります。
主体的・対話的で深い学びというものですね。
特に『主体的』というのがユニコーン企業の起業家には、
当たり前のようにあるのでしょう。
彼らには『主体性』があり
これがいわゆるよく言われている『探究』ということなのだと
感じさせられます。
ただ、日本の学習指導要領が、
2020年で劇的に変わったかと言われると、
そうでもないように思います。
学習指導要領の変遷を見て見ましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1652312166203-2mwezeKzYp.jpg?width=1200)
こちらも文部科学省の資料ですが、
生きる力は平成10年(1998年)の時点で出てきているのです。
ここにも自ら学び自ら考える力と書いてあります。
これをみると残念ながらコンセプトはあっても、
教育の実態が変わっていないのではと
心配になりますよね。
実際に2016年の
The Rate of Project-Based Learning Conducted by Teachersという、
プロジェクト型学習(Project-Based Learning)
いわゆる『探究』という教育を
先生が提供できている割合で言うと
![](https://assets.st-note.com/img/1652312225994-xRl4Ahnd1h.png?width=1200)
このように日本下から4番目です。
デンマークがトップですが、
デンマークでは学校で「先生」という言い方をやめて
「ファシリテータ」という教えるのではなく
支援することに徹する役割に変えているのです。
1998年から生きる力を掲げていても、
世界からは遅れています。
では、世界の教育はどう考えられているのでしょうか。
●Education 2030
Education 2030というものをご存知でしょうか?
これはOECD(経済協力開発機構)が進めるプロジェクトで
2030年という近未来において、子どもたちの教育について
考えるものです。
ここで掲げられている図がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652312374065-1y8zh5Zcm6.jpg?width=1200)
ラーニングコンパス(学びの羅針盤)といって、
生徒に必要な力を
「新たな価値を創造する力(creating new value)」
「対立やジレンマに対処する力(reconciling tensions and dilemmas)」
「責任ある行動をとる力(taking responsibility)」
と定義し、
身につける要素を
「知識(knowledge)」
「スキル(skills)」「態度(attitudes)」
「価値(values)」
として、
「見通し(anticipation)」
「行動(action)」
「振り返り(reflection)」
によって学習していくというコンセプトです。
実はこのコンセプトに日本も参画していて、
2020年の学習指導要領にも盛り込まれています。
よって、日本も世界標準的なコンセプトはあるのです。
あとは学校が変わっていければよいのだと思います。
●まとめ
しかしながら、日本の学校がすぐに変わるとは思えません。
今子どもたちにできることは、親が変わることです。
親が考え方を変えれば、
子どもたちの未来は変えられるのです。
そうすれば世界は変わっていくと思います。
是非とも新しい世界の教育に目を向けて、
自分の子どもに何をすべきか考えてみましょう。
来週からはどうやって探究学習を家庭内でやればよいのか
考えてみたいと思います。