公務員は「親方日の丸」だけど全体の奉仕者
定年までのストーリーを描きやすい「公務員」は、高校生のなりたい職業のトップ3に入る。
だけど、「公務員」は身分の一つなだけ。
公務員の仕事は、市区役所・町村役場や都道府県庁の職員だけじゃない。
公立学校事務、税務職員、警察官、消防士、自衛官、刑務官、皇宮護衛官など、高校生が選択できる「公務員」は多岐にわたる。
進路面談とかで、生徒と話すときには、すべて公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないことを、改めて意識させたいと思ってて、僕は、
「あなたはどんな『仕事』をしたいのか」
と、質問するようにしいてる。
給与の支払い者が国や地方自治体だから、安定しているのが良いんです、という理由だと、公務員という「全体の奉仕者」としての仕事を続けるのは辛くなる。
それに、大学に行って教員免許を取得すると、学校の先生になることもできるし、「公務員」の選択肢がもっと広がる、ってことも伝えたいところ。
ちなみに、僕は、高校、大学、大学院で奨学金一種、二種の併用と、大学の授業料軽減を受けて、学校の先生になりました。
僕が大学生のとき、貸与を受けた一種の奨学金は、15年間学校の先生になると、返済免除になる制度があって。学校の先生を選んだ理由の一つでもあったんですけれど、今はないんですよね。
どの「仕事」も、なんとなく選ぶと辛い、と生徒に伝えている。