嘔吐恐怖を改善するためのカウンセリング(認知行動療法)
こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店の岡村です。今回は「嘔吐恐怖」について詳しくご紹介いたします。嘔吐への強い恐怖で日常生活に支障が出ている方、ぜひ参考にしてみてください。
嘔吐恐怖とは?
嘔吐恐怖(エメトフォビア)は、嘔吐に対する極度の恐怖を特徴とする状態です。この恐怖は、実際に自分が嘔吐することだけでなく、他人が嘔吐している場面や嘔吐の可能性がある状況に対しても感じられることがあります。嘔吐恐怖のある方は、特定の場所や状況を避けることで日常生活に大きな支障が生じることがよくあります。
たとえば、外食を避けたり、公共交通機関を利用しないようにしたりすることがあります。風邪や胃腸炎が流行する時期には、人混みを避けたり、過剰な手洗いや消毒を行うことも少なくありません。こうした回避行動によって、活動範囲が制限され、ストレスや不安が増すことがあります。
嘔吐恐怖の症状はさまざまで、個人差があるものの、次のような症状が一般的です。
嘔吐恐怖の主な症状
嘔吐恐怖を抱える人は、嘔吐に関連するリスクに直面したときに、強い身体的・心理的反応を示すことがあります。
身体的な症状: 吐き気、心拍数の増加、発汗、震え、過呼吸、腹痛など
心理的な症状: 強い不安感、恐怖感、パニック発作、強迫的な回避行動
これらの症状が繰り返されると、仕事や家庭生活、社会的な活動に支障をきたし、孤立感を深めることもあります。
嘔吐恐怖の原因
嘔吐恐怖の原因は多様で、個人の過去の体験や心理的な要因が関与することが多いです。考えられる要因は以下の通りです。
過去の体験: 嘔吐に関する恐怖を伴う強い体験があると、その恐怖が続くことがあります。たとえば、激しい嘔吐や他人が嘔吐する場面に影響を受けたことなどです。
制御不能な状況への不安: 嘔吐は予測が難しく、コントロールできないため、その不確実性が不安を引き起こす要因となることがあります。
健康への過剰な心配: 健康不安が強い人は、体調の変化を過度に心配し、嘔吐への恐怖を助長することがあります。
CBTのアプローチ
段階的暴露: 恐怖を感じる状況に少しずつ慣れる方法です。たとえば、「嘔吐」という言葉を読むことから始めて、恐怖が少しずつ軽減されるように段階を踏んで進めます。
リラクゼーション技法: 不安を感じたときにリラックスできるよう、深呼吸や筋弛緩法などを用いて緊張を和らげます。
認知再構成: 嘔吐に対する誤った考え方を見直し、現実的で柔軟な思考を促します。たとえば、「吐いたら周囲に迷惑をかける」という考えを、もっと現実的に捉える方法を学びます。
まとめ
嘔吐恐怖は放置すると日常生活に悪影響を及ぼしますが、適切なカウンセリングによって改善が可能です。岡浜松店では、皆様が再び充実した日常を過ごせるよう、全力でサポートいたします。嘔吐恐怖にお困りの方やそのご家族の方は、是非お気軽にご相談ください。
認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/
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