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ひょいと来店したお客さんと意気投合…その正体とは?

今日の夕方頃ご年配のお客さんが来店。

そのお客さんから…「数年ぶりに寄せて貰ったわ」と言われて思い出しつつ少し世間話をすることになりました。

この数年、母の闘病や父の入院に自身の入院などがあり店を休むこともしばしば。

お客さんにも「辞めたんかな思ってたわ」と言われました。

「流行病もありましたし、週末だけ営業していることもありましたんで。」

「前にここで買わせてもらって久しぶりに営業されてるのを見て入ってきました。」

「ありがとうございます!」

ここから今の日本の情勢や状況に話題になっている飲食店の迷惑行為など話しているうちにお互いの素性を話していたら2時間半ぶっ通しで話してました。

「おばちゃんに任しておき!じゃあ名刺渡しとくわ」と渡された名刺は「保険外交員」だった。

「保険屋さんやったんですね!そりゃー喋り上手いですね」。

「店長さんも知らんことめちゃくちゃ知っていて勉強なるわ」と言ってくれました。

話していくなかでおばちゃんの素性が分かって「保険」を勧めてくるのかな?と思ったんですが…。

保険の営業も年に何人か対応するんですが、だいたい自分の意見だけ言う人多くてめんどくさいので「うちは結構です」とハッキリ言って帰ってもらう。

でも目の前のおばちゃんは保険を自分から勧めないと言うのです。

まぁそういう人もいるんだろうなと思いつつ、私もこの2~3年の状況を話していくうちにおばちゃんが何故保険の営業になったのかを話してくれた。

おばちゃん曰く…「そこの神社で人を救ったんよ」。

最初は営業トークかと思ったんですが、心理学などを独学で勉強している私にとって「嘘」とは思えないほど流暢に情景を話してくれたんです。

「車椅子のおばあちゃんがいてね。ちょっと段差があって階段2段くらい歩いたんよ。そしたら案の定後ろに倒れかけたんよ。その時即身体が反応して頭から落ちそうところをキャッチ。その後救急車に運ばれたんだけど…その時ねなんか今出来ることしようと思ったのよ。ちょうどその時に介護職につくか保険屋さんに誘いがあって結局それきっかけで保険屋さんになったのよ。なんでかってその時介護士もいたんだけど…私が助けなかったら恐らく麻痺が残るか死にもいたるかもってあとで分かったんやけど。
介護するのも大事やけどその後のアフターケアって面でみたら保険屋はお金でサポート出来るかもと思った訳。そしたら次の日に研修受けてもう23年やってるわ。」

人生って何があるか分からない。

その時運命のように導かれ「保険外交員」となったらしい。

もしおばちゃんが神社近くでおばあちゃんを助けていなかったら保険屋にはなっていなかったという。

私のお客さんにも何名か保険外交員の方いらっしゃいますけど、ほとんどがノルマやお金のためという方が多い。

そのおばちゃんは休みはほぼなく、おばあちゃん助けた日から外交員としてトップの営業成績で保険屋を70過ぎても働いているらしい。

それも全て「お客さん」にどうサービスを提供出来るかを考えるのが趣味みたいなものと語ってくれました。

実はこの精神は私達の仕事とも通じることもあり、お客さんいて僕らがいる感覚と同じ。

そこで意気投合しちゃって(笑)。
(保険契約とはしないですよ。保険の善し悪しも私自身裏側しってますから)

私にとっては貴重な話を聞くことが出来た。

おばちゃんも凄く楽しかったと言ってくれましたし。

私はしがない雑貨店の店主ですが、お客さんと話すことも「営業」だと思っています。

本当は対人間は苦手なんですが、実はお客さんとのコミュ力はそこらへんの営業マンより話せます(笑)。

変わった雑貨店店主ですが、また新たな「縁」が出来たかなと思います。

新時代になってもコミニュケーションは必要。

身に染みて感じた1日でした。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
(本当はもっと深い話もしてますがここらへんで止めておきます)

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