見出し画像

大人へ絵本memo ~言葉のすばらしさ~

絶望しかない。


美しいものが何も無い場所で

絶望していたら

多分喋りたくない。

そして前も向きたくない。


目をつぶるだろう。


でも私は

聞く事は止めない。


音楽でも物語でも

手話でも良い。


言葉を感じる。


そのために

美しい言葉を感受するよう

心がけていたいと思う。

画像1

『よろこびの木』
アストリッド・リンドグレーン(著)
スヴェン・オットー・S(画)石井 登志子(訳)
2001年  徳間書店 

孤児院にも入れず、誰にも、もらわれることの叶わなかった
マーリンが辿り着いたのは、宿無しの人たちの住処でした。

貧困や孤児という境遇を嘆くこと

それは重要な要素では無いと描かれています。


どんな人にも

そう。目に見えては幸せそうに見える人にも

不幸せな気持ちはあるから。


牧師館から聞こえた物語は

美しく

マーリンの心に

染み入りました。

わたしの菩提樹が
調べを奏で
わたしのナイチンゲールは
うたう

マーリンは心の中に描いたのです。

物語と同じ場面を。


・・・・    ・・・・    ・・・・    ・・・・
いつも想っています。

noteから

みなさんの心の中を示してくれる言葉に出会得て幸せです。


心は豊かに羽を伸ばして

言葉という舟にって

読む者の波止場に渡り

体中に染み入ります。


マーリンが体現したように

私も美しい言葉を探し歩いています。


誰かの表現された物語が

各々の家の片隅で眠るだけじゃなく

noteという船にのり

各停車場で箱を開けて

見た人の心に寄り添う

「誰かの言葉」を読んでいた者が

「誰でも無い人の想い」に身を寄せる。


辛い体験を描いてくれてありがとうございます。

温かい言葉を分けてくれてありがとうございます。

心をえぐるような苦しみを教えてくれてありがとうございます。

その話を書いてくれてありがとうございます。

聞かせて下さる巡り合わせをありがとうございます。


記事を読んで

一人笑うことも増え

目頭が

ぎゅーっと熱くなることもしばしば

です。


同情とか愛情じゃない。




感謝の情




感情。




感情は

移りゆく新鮮な情報を知る喜びとは

種類の違う反応をします。


美しさは、文体がどうとか、内容がどうと言うこと以前に

その人の心が浮いて立ち上がるような文字の見え方をします。

悲しみも憂いも怒りも美しく感じたときに

感情が湧き上がります。


そして受けた感情を整理するように自分も何かを書く。

お返事を書くように自分の心も整理され

独り言を

ご自由にどうぞという感じで

皆さまの目に触れる場所に置くことが出来て

とても幸せです。


いつも読ませてもらっている方へあるのは

私の感情です。

ありがとうございます。

その多さを無限に教えてくれるnoteに感謝しきりです。

ありがとうございます。


小さくて良いから

触ると心が温められて


自身の生命を感じてもらえるような

言葉を発している

木に

なれたらいいな

マーリンのように




この記事が参加している募集