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昔々、文学フリマ東京39という催しがあってな

 文学フリマ東京39お疲れ様でした。昨日のことなのに、なんかもう昔のことに感じます。
 初ビッグサイト開催! というわけで久しぶりに、参加した感想とか、これがよかったとか、もっとこうすればよかったなとか書きたいなと思って開いたnote、最後の記事は8ヶ月前で目が焼けた。

サークル「notice me senpai」について

 今回は【た-47】でした。付近のスペースはたぶん恋愛小説のスペースで(わたしがジャンル恋愛で申し込んだからね!)(あたりまえ体操)、楽しそうな表紙がいっぱい並んでいて良かったです。
 弊サークル「notice me senpai」は、ジャンルとしては恋愛小説、それもさらに狭義で言えば「ケータイ小説」を取り扱っているサークルです。
 まあ一言にケータイ小説と言ってもいろいろあるし、たぶんみんなが聞いて想像する感じのケータイ小説ではない、とは思う。
 なぜならわたしはいつも、時流やトレンドに乗れずに「今はこういうジャンル/属性が流行ってるぞ!」というのを二歩も三歩も遅れてキャッチするので……ケータイ小説書いてるわりには、感度が低~い。

 なので、わたしの言っている「ケータイ小説」は、何らかの世間的・学術的な定義があるとしたらいったんそれは無視してもらって、主に現代を舞台にして男と女、ときどきガヤがすったもんだ惚れた腫れたの大騒ぎをしているライトな読み口の小説、という内容のことを言っていると思えるとこの先スムーズ。
 この先って言ったけど作品の詳細紹介しないから意味ないね、忘れてもらってかまいません。

 まあとにかく男と女がすったもん惚れた腫れたくんずほぐれつしてる本を書いているので、恋愛小説のジャンルに座ってるんですよ。
 とは言え、4種5冊(2冊でセット売りの本があります)持っていってそのうち2冊が恋愛小説ではなかったので、もしかしたら看板に偽りありだったかもしれない。
 そしてそういう内訳であることが、多々ある。ので、いつもジャンルに迷っている。

 うちはそんなサークルです。


文学フリマ東京39全体感想

 まずは、初の東京ビッグサイトでの開催、ほんとうにおめでとうございます&お疲れ様でした。
 そして歴代最高来場者数の更新も、大変なことです! すごい!
 会場通路部分はまあまあ人が途切れず、常に誰か歩いている感じでした。

 お天気も最高でしたね。晴天かつ、暑すぎず寒すぎず。
 冬の、寒くなり切らない時期の開催が、イベントは一番好きだな……。

 ちなみに今回(も)ひとり参加だったのであまり長時間スペースを空にできずお買い物時間が確保しきれなかったのは極みオブ痛恨なので、次回からはだれかに売り子を依頼しようか……と少し考えました。
 一応、買うぞ! と決めていたものはゲットできたし、ふらっとその決め打ちのサークル周辺も見て回れたので、まあ、うん、買い物欲が満たされたとは言いづらいが、ゲージが0ではなかったのが救い……。
 一番時間かかったのがトイレなの未だに解せてない。

 常に人が入れ代わり立ち代わり、と言うわけではなかったですが、わりとコンスタントにお買い物や立ち読みに訪れてくれる方がいて、嬉しかったです。

 ちなみに当方、SNSやらなにやらのアイコンをすべてこのピンク色でやらせてもらってるんですが、そしてこれのそこそこ大きなクッションを目印代わりにスペースに飾っているのですが、今回それがナウなキッズに大ウケ。
 お母さまが立ち読みなさっている最中、ずっとクッションをツンツンして大喜び。
 名刺もこのアイコンのダイカット版でして、お母さまにそれを渡した瞬間キッズちゃんに奪われたので、お嬢さんにもお渡しさせていただきました。
 名刺を渡すといい大人(言い方)の皆さんもかわいいと言ってくださることが多いのですが、もうキッズ大喜びで、何て言うかこう、初めて、「うちの子が旅に出た」感がありましたね。いや全然うちの子でも何でもないんですが。
 数日後にはおもちゃ箱の底面でひなびていたとしても、たしかにあの子の心を彩れただけで価値がある名刺となってしまった。

 文フリの感想のはずがなんでキッズとのほんわかエピソードに……?


やって良かったこと

 良かった点は、SNSでの宣伝はめちゃくちゃ効果がある、ということが身に染みて分かったことですね。

 香水を嗅いだ感想を、香りのジャンルなど専門的な知見……からではなく、ガチの匂いから想像したストーリー仕立てにして仕上げた感想本、というどのジャンルに配置すればいいかいまいち決めあぐねている本があるのですが。
 今回はこれをかなり重点的に宣伝しまして、結果としてこの本を決め打ちでお買い求めいただく方が、スペースにお越しくださった方全体で見てもとても多かったです。
 逆に言うと、4種持って行ったのに宣伝がおろそかだったものはあまり手に取ってもらえず(立ち読みはしていただけましたが、決め打ちという感じで手に取る方はあまり、という意味です)、やっぱり、皆様ある程度情報を得てから会場に来ているんだなあ、としみじみ感じました。

 なので、次回以降の文フリに限らずイベント関連では、めちゃくちゃに宣伝を掻き鳴らしていこうと肝に銘じます。日々に忙殺されて、宣伝をおろそかにして結局イベントを楽しめない、という悲しみの連鎖はもうやめる。


次への伸び代

 次回以降への伸び代としては、スペースに掲出するPOPですね。
 今回A3に、お品書き(書影とほんの少し本編の要素的なワード)を書いていたのですが、こう、通路を過ぎゆく人たちの視線観測をしていた限りでは、たぶん、ほとんど目に入っていない。
 もちろん効果0ではないと思いますが、正直限りなく0に近かったかも、と思うくらい。で、離席から戻ったタイミングで遠目に自分のスペース見て気づいたんですが、あーこりゃ読まんわ、となりましたよ。
 字が小さいし、A3に5冊分の書影なんか並べたらもはやちまちましすぎて、スペースの目の前をナマケモノ並みのスピードで通らない限りしげしげ読もうという気にはならない!

 なので次回は、A3を2枚つなげたA2のPOPを掲出の上、ポスターの内容自体もかなり刷新しようと決めました。
 いろいろと案を今出しているので、次回以降のイベントでいろいろと実験を兼ねてやりたいと思います!

 ただ、いろんなサークルさんのレイアウトや道行く人々の視線の動きを見るに、おそらく大きめPOPでスッと目と興味を惹いたそのあとに、スペースにいる人に問いかけなくてもある程度自分で作品の要素を知るための追加POPがあると立ち止まる率が高くなるような気がしたので、二段三段構えが有効っぽいな~とイベント歴○年にして悟ったのです。
 いそがしいそがしで、そういうマーケティング的な研究をおろそかにしていたのがバレましたね。

 こういう同人誌即売会での何を敗北・失敗とするかは人それぞれだと思いますが、わたしはサークル参加しているしそれなりに自分の作品に自信があるので、やっぱり敗北失敗となると、たとえば「これは100部売れると思って書いてつくった本が1部しか売れなかった」みたいな、○部くらい出るかな、と希望想定で持って行った在庫が思ったよりも出なかった、というのはやっぱり悔しいと言うか、こう、そんなもんじゃないだろオマエの実力! みたいな気持ちになります。

 ただ、これってまさしくその通りで、そんなもんじゃないんですよたぶんコイツ(本)の実力。
 だって面白いんだし、メジャージャンルよりは少ないかもだが刺さる層は確実にいるし、読んだらめちゃくちゃ面白いんだから(しつこ)

 つまりは売ってる人のマーケティング能力不足。
 刺さる層にまず存在が届いていない。
 だから、潜在的な購買層に届けるにはどういうマーケティングが必要かをもっと考えて、わたしの本を面白いと思ってもらうために頑張るべきだ。
 スペースのレイアウトっていうのは、その一助なわけだから、ってことはもっと頑張らなきゃいけないよなァ!?

 今回の肌感では、「この人は今特に目的のスペースや本があってうろついているわけではないな」という散策の方がやはり多かったので、その中の拙作の潜在的購買層に刺していくには、POPの力が弱かったわけだ。

 SNSの宣伝もやり方がたくさんあるとは思うけど、それは今回少し希望が見えたので、また別の機会に反省しま~す。

 いいですか、本田圭佑氏も言ってた通り、失敗ってそこで終わったら失敗になるのですが、それを糧にもっと成長できたらそれは「伸び代」なんですよねェ~。(そういう意味合いで言っていたかは知りませんし、伸び代ですねという言い回しはお笑い芸人さんのアレンジなのでたぶん言ってないですね)(つまり言ってないですね!)(心の中のリトルえこは、言っていた)


おわりに

 なんだかんだ、イベント参加楽しい!
 そして、文学フリマというイベントは、文学というだけあって、他イベントでは鈍化する作品が意外と伸びたり、えげつない長さの本を買うのに一切のためらいがなかったり、その違いも面白いです。
 次回の文学フリマ東京40にも申し込み済みなので、ぜひまたビッグサイトにてお会いしたいです!
 新刊が……あるとイイな……!

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宮崎笑子
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