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初めての瞑想は「集中のトレーニング」に徹すべし
瞑想をしたことがない人が、ネットやYouTubeからやり方を学ぶと、ついつい情報多寡になりがちだ。
だから私がお勧めするはじめての瞑想のやり方は至ってシンプルに徹すべしと言いたい。
これまで瞑想を全くやったことがない方、また瞑想をやってみたものの長続きしない方には
「呼吸に集中する」これだけに徹すべしだ。
姿勢もなんでも良いし、時間も始めは2分で良い。とにかくまずはどんな状況が瞑想と言えるのかをしっかり体験できるようにするべきだ。
この呼吸に集中することでどのような恩恵が生まれるかというと「集中力」が鍛えられるようになる。
ADHDにはとても苦手なことの一つである集中。また各種の発達障害にとっても集中は特性と対極にあるのではないだろうか。
しかし、瞑想を地道に続けると、この集中力がしっかりと身に付く。
例えば本を読んだ時にこの集中力が如実に分かる。
普通なら本を30分も読めば段々と集中が切れ始め、内容が入ってるのかよく分からない読み方になるものだ。
大体こうなった時は一度休憩を入れるか、今日の読書は終了とするだろう。
しかし「集中の瞑想」を継続すると本を2時間近く読んでもまだ疲れない、ということが起こる。
もちろん本の内容にも左右されるかもしれないが、通常なら疲れて終わるところがまだまだ読める。しかも内容をしっかりと理解しながら読む力が付く。
私も発達障害の端くれであり、当然集中力なんてものは皆無だった。
好きなゲームをやっている時でさえ、段々とゲームではなく、ゲームのYouTubeに興味が逸れて行くなんてザラだ。
本を読む習慣だけは付いていたが、断続的に少しづつ読む上に、内容も朧げなものばかりだ。本当に読んだと言えるのか?という本もかなりたくさんある。
そんな私でも少しづつ「集中の瞑想」を続けると着実に集中力が身に付いた。
しかも瞑想を深く知るほど、この集中の瞑想が基盤にあることがいかに重要であるかが分かる。
瞑想を進める上で、そもそも呼吸に集中できるかどうかは、瞑想のスタートボタンを押せるかどうか、位の重要な事項なのだ。
この一見単純な呼吸に集中を向けるだけの事が、始めのうちはとても難しい。
これは恐らく発達障害でなくとも難しいだろう。
なので私はまず2分間、一度も呼吸から集中を絶やさずにいられる瞑想から取り組むことをお勧めする。
はじめたての頃はほぼ確実に未達に終わるだろう。人間の脳の作り的に呼吸にだけ意識を向け続けるというのはまず不可能だ。
しかし、これが日々コツコツと鍛錬を積み重ねるとどういうわけかできるようになるから面白い。
そしてもし、集中が切れた場合でも悲観する事は一切ない。
もし、集中が切れた事を自覚した場合、それは集中力の筋トレが着実に上手くいっている。
というよりは、集中力を鍛える真髄はこの「集中が切れた事を自覚する事」そのものなのだ。
そして自覚ができた時に、また意識を呼吸に戻す。
本当にただこれを2分間、毎日続けるだけだ。
これを1ヶ月続けると、日々のストレスの蓄積に自覚できるようになる。
ストレスを自覚できれば、ストレスを回避するかどうか、という選択権を得ることができる。
これは文章では伝わりづらいが本当に革命的な変化なのだ。
そして2分間瞑想を2ヶ月続けると、だんだん2分では物足りなくなる。ここら辺りが次のステップに進むサインだと思う。
なのでまずは2分間の瞑想を2ヶ月続ける。
これを実践してほしい。
姿勢は始めは何でも良い。座り姿勢で良い。たった2分だ。目もつぶっていい。2分だから寝落ちもしない。
私がお勧めするタイミングは「トイレ」だ。トイレなら確実に1日に何回か行って座るだろう。
その時についでに2分間瞑想してしまうのだ。
それならば毎日の生活に入りやすい。しかもトイレは落ち着いて1人になれる。とても瞑想に適した環境だ。
忘れやすい人は、トイレに「2分間瞑想したら出て良し」とでも書いて貼っておけば、瞑想そのものを忘れる事もないだろう。
瞑想で大事な事は継続だ。
だから始めはとても敷居の低い方法を選んでほしい。
たった2分、姿勢問わず、ただ呼吸に集中するだけ。
呼吸の深さも始めは自由だ。深呼吸でも良いし、浅くても良い。口でも鼻でもどちらで呼吸しても良い。
鼻先でもお腹でも喉でも、呼吸を意識する箇所はどこでも良い。
とにかく2分、呼吸のことだけ見つめる。これで良い。
必ず集中力が身に付く。その先のステップはまだ重要なものが待っているが、とりあえず集中力が身につくことの恩恵をさっさと手に入れてしまう事が最も大事で、最も変化を感じられる。
但し、必ず「2分測ること」、これを守る事を忘れないでほしい。スマホのアラームでも良いし、持ってるならばApple Watchなんかは最高のアイテムだろう。
トイレにアラームを置いておくのはどうだろう。100円で買えるし、小さいし、邪魔にはならないだろう。
2分の感覚を身体に染み付けることはとても大事で、始めはとても長く感じるだろう。しかし次第に体や脳の変化を基準にしたくなるので、2分が足りないと思い始める。
この2分じゃ短いと感じるには、2分の長さを知らないといけない。
2分という時間の目安は、瞑想のスタートアップにはとても大切な羅針盤になるだろう。
瞑想の恩恵をしっかりと受けるためには継続がどうしても必要だ。
すべての主眼は継続に置く。
この小さな取り組みを継続してみて欲しい。
そして、発達障害というハンデがあっても、穏やかな日々を過ごせるようになって欲しい。
成果は必ず出る。