金言689:フレッシュスタート
長年勤め人をやっていましたが、公金(会社の経費)を贅沢に支出するのが非常に得意な上司が何人も目の前を通過していきました。
こういう人たちは、「目標は必ず達成するから安心して任せてくれ」といいます。ただし100%任せてくれないと目標は達成できないとか、受注契約のコミットはできないとかいって経営陣から営業活動資金を引き出し、期末には押込営業で数字をつくります。
目的のために手段を選ばないので、法令順守の気持ちは希薄です。
「俺の目を見てくれ、うそをついていると思うか」と涙を流しながら平気でうそをつきます。そして次の勤め先を確保すると、涙声で自分の力不足で迷惑をかけたといって、会社に負債を残して消えていきます。こういう人たちは営業能力がきわめて高いので、だまされたふりをして一時的・限定的に利用しようとする経営者の思惑(期待)買いの対象となります。見栄えの良い数字を作る営業マンと株主を気にする経営陣とは相性がいいので、次々に働き口がみつかります。
欧米では9月が新学期で新入生向けの特需があります。できる営業マンも夏休み中にフレッシュスタートの準備を進めているに違いありません。
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