
本日の読書
「男振」池波正太郎(著)
傑作。
再読だが、今回も楽しめた。
10代の少年期に禿頭になってしまった武士の子。
それをバカにされ、大きな失態をやらかしてしまう。
普通なら死罪になるところだが何故か救済の手が伸びる。
そこには大きな秘密が隠されていた.......
お家騒動、恋愛、親子の情愛、武士の気高さ、
ロードノベル的要素と盛りだくさんだが、とにかく読みやすい。
これは池波作品の長所でもある。
読んでいるうちに、主人公に感情移入し、何度も目頭が
熱くなる。
かなりのオススメ作品です。
星は☆☆☆☆★
以前は時代小説ばかり読んでいたが、この頃は海外作品が多かった。
久しぶりに時代小説を読み、その面白さを再認識。
ミステリー、謎解きものは、忍従で読み進め
最後に謎が解けた開放感とカタルシスを感じるような
ものが多く、「我慢の読書」になることが多いが
時代小説は、人情、心の機微、高潔さ、情愛といったものが
根底にあるので、読んでいる間ずっと面白いし
考えさせられることがある。
どうせ世界中の小説を死ぬまでに読破出来ないのだから
我慢して読み続ける意味を感じない。
少なくとも、読み始めて30頁、我慢して50頁読んで
面白くなかったら、断念しようかと最近は考えております^^;