本当に“悪いこと”は起こらないのだろうか
「心配事の9割は起こらない」という本がある。
「人は見た目が9割」という本があるが、それと同じように
奇をてらったタイトルで読書の目を引こうとしてるのだろうか。
で、実際のところ、どうなのかが気になる。
僕の経験上、確かに、杞憂する出来事のほとんどは起こらない。
けれど、心配性だったり、ADHDや鬱や社交不安障害を抱えている人は
いろんなことが不安になる。
パニック症もそうで、特に「予期不安」というのは相当に辛い。
しかし、パニックの予期不安と、上記した「心配事」は
位相の異る事柄なので、ここでは書かない。
心配事の9割が本当に起こらないとしても、残りの1割が
起こるかもしれないと考えるのが、僕らなので
結局「心配事の9割は起こらない」というお題目は無意味なのだ。
それに、人生に於いては、まさかということが
本当に起こってしまう場合があるから、「今度も大丈夫だろう」
では済まされない。
「今度こそ」、起こってしまう気がするのだ。
さっき、フリマの取引相手から「メッセージが届いてます」
というメールが来た。
取引は問題なく終えており、支払いも済んでいる。
「なんだろう?」と考えた途端、不安感がこみ上げてくる。
何か取引に問題があったのだろうか、メッセージのやりとりの中で
齟齬が生まれたのだろうか、返品を要求してるのだろうか......等々。
これが僕らの心の動きなんです。
なので、いくら「心配事の9割は起こらない」と言われても
はいそうですか、とはいかない(笑)
発信者非通知の電話もそう。
もちろんかかってきてもとらないが、「何か悪い知らせだろうか?」
と、めちゃくちゃ不安になる。
同様に、家の電話もとっても苦手だ。(基本、出ないことにしてる)
いつも書くように、僕の生き辛さの大部分は薬によって
解消されているが、ここに書いたような不安感は
軽減したとはいえ残っている。
「心配事の9割は起こらない」というお題目で安心する
のではなく、こういう不安感と、うまく“共存”していく以外、
方策はないのだと思っています。
最後に今日のネロちゃん。
皆さん、よい週明けの一日を!!