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本日の読書
「邪魔」奥田英朗(著)
先日再読した「ナオミとカナコ」に誘発され、本棚から
引っ張り出してきた。
これは再再読、3度目の読書です。
いやぁ.......面白かった!
てか、2回も読んでおいて、その内容を忘れている
自分自身にまず驚くのだけど(笑)
何気ない日常に潜んでいる「綻び」
(※夫の犯罪は“日常に潜んで”ないけど)
それが、運命のいたずらによって、どんどん広がってゆき
取り返しのつかない事態にまでなる。
一種の「巻き込まれ型」小説だけど、日本の犯罪小説史上
かなりの上位になるのではないだろうか。
他には、同著者の「最悪」吉田修一の「悪人」桐野夏生の「OUT」
などなど。
奥田さんは、その後も「オリンピックの身代金」や「罪の轍」など
秀作を生み出しているが、「邪魔」「最悪」の頃に比べれば
パワーダウンは否めない。
この著者には、もっともっと面白い作品を心から期待しております!
僕が「作家書い」する数少ない作家さんだから。
他には吉田修一、横山秀夫、帚木蓬生さんとかかな。
星は☆☆☆☆★