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休職すると、どうなる?

少し久しぶりの更新になってしまいました。

今日は「休職すると、どうなるのか」について書きたいと思います。

これについて書こうと思ったきっかけは、Xで見かけたある投稿です。
それは「休職すると、そのあとの人生がハードモードになるのでおすすめしない。」というもの。

この方にはこの方の事情があると思うので、100%否定するわけではありません。

ただ、私個人の見解は「全く逆」です。

それはなぜか。
以前、こちらの記事で書いたこともある通り、
私は休職することで、正常な判断をくだせる状況を得られたからこそ、今日生きていると言えるからです。

そして、その過程があったから、自分が活躍できる場所に出会えたとも言い切ることができます。

逆に、もしその時間がなければ私はとっくに自死を選んでいたとも言えます。


夢も仕事もやめたっていい。

夢を持ち続けるのが人生だとか
仕事を真面目に続けることが正解だという人もいるでしょう。
それはそれで、私も素敵だと思います。

ただ、そのようにできなくても人生は無価値ではないと伝えたいのです。

私は休職して、
好きなことや夢だけをがむしゃらに追い求めるのを辞めました。
夢に敗れることや、自分を諦めることは辛い判断ではありました。

その経験から一つ言えるのは、自分を輝かせるのは必ずしも「夢」ではないということです。

休職してぼんやりする時間の中で、たまたま受けた適性検査で出た自分の強み。
それを鵜呑みにしてやってみたら、そこで自分の居場所を見つけられたのです。

休職する前には、夢に敗れ、鬱になり、一日中天井を見上げたり、死に方を調べることしかできなかった私です。

そんな私も、今は一般企業の幹部社員になりました。
管理職になることが正解かどうかは置いておいて、ある程度の自信と居場所が与えられている環境へといくことができたのは確かです。

夢を叶えた人だけが正解なわけではないし、自分が理想とした自分以外が不正解なわけではないのです。

自分の強みを生かせる場所、そこがあなたの居場所でも良いのです。

居場所の探し方としての「休職」

では、どうやってその場所を探すのか。

まずは、
落ち着いて自分の心と向き合える時間と正常な判断をくだせる環境に置いてください。
身の安全を確保してほしいのです。

家庭でも、仕事でも。
逃げ出さないといけないと本能的に感じているなら、逃げた方が良いとわたしは思います。

無責任で申し訳ないのですが、それでもただ私は言いたいのです。

安全を脅かすところから逃げることは、恥でも何でもありません。

自分自身が輝ける場所は、その場所以外に必ずあります。
だから、本当に辛いなら休職に怯えなくていい。
まずは「自分が心身が安全に暮らせる場所」を探してください。


環境がそうさせてくれない、なんてこともあるかもしれません。
それでも、どうにかまずは自分を大事にできる時間や場所を確保してほしいのです。

なぜなら、辛い環境にいればいるほど、人の判断力は鈍るからです。
そして、見誤った判断を続ければ続けるほど、自己嫌悪と自己否定の日々が続いてしまうからです。


「死ぬ気でやれよ、死なないから」
という言葉がありますが、そんなことはありません。
人は思っている以上に、簡単に死にます。

「その限界を感じるまで頑張るから、成長できるんだ」そんな言葉を言う方もいるでしょう。
その「限界」の日々は、人の正常な判断力を奪います。

判断力がなくなった時、普段なら傷つかないようなひょんなことで、魔が刺すように死を選んでしまうことがあるのです。

もしこれを読んでいるあなたが、
精神的な辛さから「休職」を考えている場合には、「ひょんなことで魔が刺す日」は近いのかもしれません。

休職したって、その後どうするの?
夢も希望もないし。

そんな状況かもしれません。

それでも、夢だけが自分を生かすものである必要はないので大丈夫です。

鬱は思っている以上にあなたの判断力を奪ってしまうから、まずは逃げてほしい。
適性検査も、完全に判断力を失えば回答できないのでまずは回復を目指してほしい。

あなたには必ず長所がある。
生かせる強みがある。
それは誰にだって必ずあるので、まずはそれを考えられるくらいまで、回復できる環境を得てほしいと思います。

「休職するとどうなるか?」

ここまで伝えてきた通り、
私はまずは会社に行くのを辞めたことで命を取り留めました。
そして、居場所を見つけました。

だから、休職するとその後の人生が必ずしもハードモードになるということはない。

立ち止まることに怯えなくて大丈夫だと、私は私の経験から、強くそう伝えたいと思います。


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